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アレスタコレクション 【あれすたこれくしょん】 ジャンル シューティング 対応機種 Nintendo SwitchPlayStation 4 メディア Switch ゲームカード PS4 Blu-ray Disc 開発・発売元 M2 発売日 2020年12月24日 価格(税抜) パッケージ版 6,800円 ダウンロード版 4,500円 ゲームギアミクロ同梱版 14,800円 プレイ人数 1人 レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 良作 ポイント アレスタシリーズを一本に完全移植入手困難作がお手頃価格に希少サントラも収録まさかのゲームギアの完全新作 コンパイルSTGシリーズ M2 Shot Triggersシリーズ 概要 収録タイトル 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 かつて『ぷよぷよ』シリーズの著作権を保有していた旧コンパイルが、セガハードに発売したSTG『アレスタ』シリーズ。 本作は海外版も含めたシリーズ作品のカップリング移植である。 レトロゲームの移植に定評のあるエムツーによる生配信番組『M2STG生放送』の第1回目にて発表された。 エムツーが『アレスタ』シリーズの権利を獲得した後のタイトルとしては記念すべき1作目となる(*1)。 また、M2 Shot Triggersシリーズとして、初のコンシューマーソフトのみで構成された作品となっている(*2)。 収録タイトル アレスタ / 海外版Power Strike(*3)(1988年/SMS) GGアレスタ(1991年/GG) GGアレスタII / 海外版Power Strike II(*4)(1993年/GG) POWER STRIKE II(1993年/SMS) GGアレスタ3(完全新作) 限定版付属の『ゲームギアミクロ ホワイト』にも同タイトルが収録されている。そちらでは海外版は隠しコマンドで切り替えになっている(*5)。 特徴 M2ガジェット ショットトリガーズでお馴染みの機能、画面の余白に詳細情報を載せると言った攻略に役立つガジェットも健在。今作は4 3の家庭用ゲーム機からの移植の為、縦画面のアーケード移植より画面外のスペースが狭いということもあり、簡略化されている。今作以前に同社開発の『ダライアス コズミックコレクション』内『ダライアスアルファ』でガジェットは導入されていたが、非常に簡素な作りだったため、本格的なガジェット導入は初となる。 「GAME INFO」はプレイ中のタイトル名、難易度、スコアに加え、後何点でエクステンドするかの表示もある。 「PLAYER INFO」は残機をアイコンとして表示、残機の追加やフォースフィールドの発動までのチップを回収した数、アイテムを取った時の無敵時間の表示、ゲームの難易度を左右する「AutoLevelControl」。 「MUSIC INFO」はゲーム中に流れるBGMの曲名と作曲者名を表示。 「CONTROLLER INFO」は操作をリアルタイムに表示する。コントローラーのデザインは『アレスタ』ではセガ・マークIII、『Power Strike II』はマスターシステム、『GGアレスタ』シリーズはゲームギア。 「BATTLE ACHIEVEMENT」各ROUNDの道中、ボス戦のプレイを評価する実績。途中でノーミス達成かどうか確認できる。 「POWER UP INFO」攻撃と強化の情報、入手前の武器の確認、次のパワーアップを表示。 「TIMER INFO」ボスに到達するまでの時間、ボスを倒すまでの時間を表示。オンラインランキングの為の表示である。(*6)『GGアレスタ3』のみオンラインランキング用のスコアの表示になる。 お馴染み「スーパーイージーモード」は今作には存在しないものの、『アレスタ』のみEASYモードが搭載されている。これは、『アレスタ』が非常に高難易度である為に用意されたもので、「ミス時にパワーダウンしない」「違う特殊武器を取得しても武器レベルが維持される」「アイテム取得時の無敵時間を延長」「アイテムキャリアーの出現数増加」といった措置が取られている。 『GGアレスタ3』 本作、及びゲームギアミクロホワイトの為に作られたゲームギアの完全新作。 元エムツーの音楽家の並木学率いる『スーパースターソルジャー』等の過去のSTGを手掛けたベテランスタッフ達によりゲームギアの性能を限界まで生かして作られた。 主人公はリュナ・ワイゼン。テロ組織にハッキングされた周辺の衛星やステーション群に挑むためにアークセイバーに乗り込み、出撃する。キャラクターデザインは『キミキス』や『アマガミ』などで知られる高山箕犀氏が手掛けている。 Pエンブレムから出てくるアイテムは入力方向の反対側に発射して敵弾を相殺するオールレンジ、敵を追尾するチェインチェイサー、自機をガードするディフェンスビット、火柱弾を前方に発射するファイアウォール、自機の左右からレーザーを発射するライジングレーザー、周囲へ発射するターレットガン。 アレスタチャレンジ 各作品のステージやボスを任意の特殊武器や難易度等を設定して練習できるモード。『ケツイDeathtiny ~絆地獄たち~』『エスプレイドΨ』にあった「アーケードチャレンジ」にあたるモードで、被弾すると自動的に数秒前に巻き戻しされる「リワインド」機能も引き続き搭載している。 各作品、ステージ、難易度、特殊武器毎にそれぞれクリアメダルが設定されているため、コンプリートを狙うとなると膨大なボリュームを誇る。 『GGアレスタ3』のみ新作扱いのため、最初はステージ1しか選べずゲーム本編でステージをクリアしていく毎にステージが解禁される仕様となっている。 評価点 移植のクオリティ M2のお得意の自作エミュレーターによって当時と変わらない感覚でのプレイを可能とする移植を実現している。 過去に『SEGA AGESシリーズ』の『アレックスキッドのミラクルワールド』を手掛けた事もあってか、『アレスタ』はセガ・マークIIIのエミュレーターを拡張した形となっている。 ゲームギアミクロ向けのゲームギアタイトルの移植は過去に行われているが、『GGアレスタ』シリーズについては今回が初の家庭用ゲーム機向けのエミュレーションとなる。 『Power Strike II』はちゃんとヨーロッパ向けSMSの基準である50Hz稼働となっている。実機では『PSII』自体にプロテクトがかかっていない事から、日本のSMSに『PSII』をピン配列変更用のゲタを介して差し込んでも起動はするのだが、日本向けSMSの基準である60Hzで稼働してしまい、ゲームスピードが想定している物ではなくなってしまう。単にエミュレーターにデータを突っ込んでいるのではなく、エミュレーター上では50Hzで動かしつつ、画面表示間隔が60Hzの日本のTVで違和感なく動くように調整が入っている。ちなみに堀井社長が『PSII』を購入した5年前には「50Hzにするのは難しい」とTwitterで漏らしていたが、製品化するにあたってキッチリ50Hzに仕立てられていることからもM2の技術力の高さをうかがい知ることができる。 旧作は全てが初移植のタイトル いずれも今となっては入手困難であったり中古価格が高値のタイトルとなっていたため、今回のコレクションとして復刻されたことで、本作はパッケージ版は6,800円、ダウンロード版は4,500円と比較的に購入のハードルが低くなり、手を出しやすくなった。 『アレスタ』は過去にWiiバーチャルコンソールでMSX版が移植されていたが、セガ・マークIIIのオリジナル版は今作が初移植になる。さらに海外版である『Power Strike』も同時収録されている。 『GGアレスタ』は出荷数が少ない上、現品は箱無しでは1万円以上、箱ありで状態問わず4万円以上の値がついているが、本作に収録された事で大幅に触れやすくなった。 『GGアレスタII』は中古で1万円以上だが前作と比較するとまだ良心的。こちらも海外版仕様の『Power Strike II』(※下記のSMS版とは別物)を選択可能。 『Power Strike II』はスーパーファミコンやメガドライブ等が現役時代の1993年に欧州に向けて発売されたが、当時の日本ではマスターシステム向けの展開が既に行われていなかったため、27年越しとなる日本初上陸になった。欧州ではマスターシステム末期時代に発売されたソフトである為レア物と化しており、日本国内では逆輸入時の中古価格が3万円以上(に加え、上記のように正常に動かすには欧州版本体と50Hzに対応するモニターもしくは周波数を擬似的に変更出来るコンバーターが必要)となっていた。 新作『GGアレスタ3』のクオリティ エミュレーションだけでなく、ゲームギアの実機でもちゃんと動くように制作されている(*7)。非常に手間のかかっている新作として話題になった。 美麗なドット絵はゲームギアとは思えない程丁寧な書き込み具合である。 『アレスタ』シリーズらしいシナリオは当時からのユーザーをも納得させる出来。 BGMも「Hacking Storm」「Last Messiah」「Dogfighter」「Deeper into abyss」とゲームギアの音源を活かした名曲揃い。 単純にSTG新作としての完成度が高く、懐古層以外のSTGファンや初心者にもオススメできる内容となっている。 効果音を含めて破壊の爽快感に溢れており、簡単すぎず難しすぎずの良好な難易度でプレイ感覚がとても良い。やや初見殺しが目立つものの対処法が分かりやすく、前述のアレスタチャレンジで要所要所の練習が可能。 ゲームギア用ソフトという制約がありながら、各面ごとに趣向を凝らしたド派手な演出が備わっており、先へ進む楽しみを大いに感じさせる。 過去2作のように特殊武器が〇〇一択といったバランスにはなっておらず、プレイヤーによって相性の良い特殊武器を選ぶ楽しみを持たせている。 ガジェット 特に『GGアレスタ』はステージをクリアするまでスコアがはっきりしなかったが、ガジェットのお陰で特定の敵を倒すことによって何点取ったかなどが分かりやすくなった。 残機は10機以上エクステンドしていても9機で表示はカンストされてしまったが、アイコンを縦2列、横10列で合計20機まで表示されるようになり増減が把握しやすくなった。 今まで武器を取るまでパワーアップの効果が分からなかったが、本作は武器を取る前に確認ができるようになった。ボス戦の前に違う武器を取ってしまうなどの失敗のリスクが減った。 アイテムを取った時の無敵時間が詳細に表示されるおかげで、どの敵に何秒以内に突っ込む事が出来るかなどが考えられるようになった。 希少価値の高い資料 当時の取扱説明書は公式サイトでしか見られないが、ゲーム内のギャラリー機能により当時のパッケージや本作のイラストが見られる。特に実機でソフトを入手できても外箱はなかなか見かけないため、電子化された本作なら堪能できる。 各タイトルのサウンドトラックも収録(*8)。曲名は『アレスタ』以外GAME SOUND LEGEND SERIES 「LEGEND OF GAME MUSIC ~CONSUMER BOX~」に基づいている。 最初に音源化された方は本作の定価を超えるプレミア価格となっていることを考慮すると、この点でも非常にお買い得と言える。 『Power Strike II』は最初の音源化が60Hzでの収録であったことから原作のプログラマーであった「じぇみに広野」こと広野隆行氏がTwitterで不満を訴えた事があったが、今回はちゃんと50Hzでの音源となっている。 限定版には新作『GGアレスタ3』の設定資料集も特典として付属している。 ショットトリガーズからの改善点 シリーズの前作の『エスプレイドψ』では画面を変更するとガジェットが強制非表示になる問題があったが、本作はガジェットの一括非表示は画面の変更時に移動し、ノーマル、ドットバイドットのありかなしの各2種類になった。 ソフトの起動時のロードが速い。 ダイレクトメニューに移動するときは前作は小型メニューであったが本作は選択前のメニューに戻るようになった。 賛否両論点 バーチャルコンソールの価格を基準にした場合の割高感 評価点に挙げた通り、現品の市場価格と比較すると安いのではあるが、Wiiや3DSにおけるバーチャルコンソールの一般的な価格と比較するとやや割高な印象となる。 通常、VCではセガ・マークIIIとマスターシステムは514円、ゲームギアは286円。本作の5作分に単純換算すると1,886円、海外版を含めても2,686円。こう考えると少し高いのではという批判も存在する。 もっとも、本作の収録タイトルは実際にはバーチャルコンソールに出ておらず、M2による高いクオリティの移植が実現されており、新作やおまけ要素も収録されていることを考えると付加価値も含めての価格設定であると言える。 同じく旧作移植である『聖剣伝説コレクション』等でも、表面だけを見て同様の事柄を言われることがあるが、3D復刻シリーズやSEGAAGES等、M2が関わった仕事のインタビューをじっくり読み込むと、実際には単純な右から左のベタ移植でなく、忠実に再現するために信じられないレベルの工数が掛かっていることが窺える。それ故に「むしろこの値段で販売して利益があるの?」という感想を持たれる事が多い。 問題点 音楽を選択しても正常に音楽が流れないことがある。 後のアップデートでも改善されていない。 『アレスタコレクション』と謳っているが、シリーズ全タイトルが網羅されていない。 『アレスタ』シリーズは様々なハードで展開されていたのだが、今回はセガ・マークIII/マスターシステムとゲームギアからの移植のみに絞られている。 おそらく「ゲームギアミクロ」先行での企画となっているため、GGMで動かせる見込みの無いメガドライブや他社ハードの移植は不可能だったのではないかと考えられる。残りのシリーズ作としてはMD版「武者」は加賀電子が権利を保持しているため除外すると、MSX2版「初代、外伝、2」。SFC版「スーパー」。MCD版「電忍」の5本となっている。 後の生放送でそれ以外のハードで展開されたコレクションの続編構想がある旨の発言が出ている。 総評 入手困難になったシリーズを現行ハードへと移植し、さらに当時のプレイ感覚をほぼ完璧な形で実現した。 新規ユーザーにも取っつきやすい便利機能、マニアに感動を与える資料性、現在の市場価格から考えられるお手頃価格等が詰まった作品と言える。 今から『アレスタ』をプレイするならこれが決定版と言えるだろう。 余談 本作の発売から2年前の2018年のトークショーで「2008年に『SEGA AGES 2500シリーズ』の時から本作の構想が既にあり、『Vol.33 ファンタジーゾーン コンプリートコレクション』の後にM2社長の堀井氏は前向きに考えていたが、SEGA AGESのディレクション担当であったセガの奥成氏から同シリーズの終了を宣言された為、企画が一旦凍結された」事が明かされた。 2020年の本作発表当時、上述のトークショーを知るファンにとってはその企画が実現したことにより大きな衝撃が走ったと言う。 本作の再開のきっかけは『アレスタブランチ』にゲームギアミクロホワイトを同梱する計画を立てたがコンセプトの相性が悪かった事や開発が難航されたためとの事。 パッケージ版には限定特典のインタビュー雑誌「Aleste history」が付属。 内容は仁井谷元社長のコンパイルの更なる設立経緯や『アレスタ』の誕生経緯、名前の由来等。プログラマーである広野氏が初めて明かす『Power Strike II』の誕生経緯や当時のコンパイルの状況、武器の一新の真相。当時のスタッフがメールインタビューで明かす『GGアレスタ』シリーズ裏話を中心として盛りだくさんの内容となっている。 本作未収録の『アレスタ』シリーズ作品の短い紹介、『アレスタブランチ』の続報、広野氏の漫画もおまけに収録。 限定版付属の『ゲームギアミクロ ホワイト』のスタッフクレジットにはM2完全新規制作のミニゲームが仕込まれている。 スタッフクレジットを起動し1・2ボタンを押すとマスコットキャラクター「キャリーくん」が現れ、文字を崩すミニゲームが遊べるというもの。最終スコアに応じて全十数種類のイラストが用意されている。 何気にM2がマスターシステム仕様で作った初めての新規ゲームとのこと(M2STG生放送#4より)。 限定版には『ビッグウィンドーミクロ ホワイト』も付属している。 元々はゲームギア本体に付ける拡大鏡で、それのゲームギアミクロ対応版。ミクロは画面の異様な小ささが欠点でもあったため、これを取り付けることで大分見やすくなる。 当初はゲームギアミクロ4色コンプリートセット予約特典の数量限定商品だったため、確実に手に入るのは嬉しい。カラーも前者がブラックだったのに対し、こちらは本作限定のホワイトになっている。 2021年1月28日に『G-MODEアーカイブス ZANAC』が配信された。 旧コンパイル消滅後に権利が再整理されて以降『ザナック』と『アレスタ』が同一ハードに登場するのは初となる。 同年1月にはシリーズ初となるアーケードゲーム『戦刃(せんじん)アレスタ』が発表された。2021年7月15日にALL.Net P-ras MULTI用タイトルとして配信開始された。 ちなみに旧コンパイルから『アレスタX』のタイトルでアーケード作品をリリースする予定があったものの、企画立ち上げが旧コンパイルの和議申請と前後したため実現しなかった。 また、「戦刃」のアルファベット表記は「SEN-XIN」となっている。この『アレスタX』を意識したものかは不明であるが。
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Nitro+作品リンク WARNING!!!!!!! 本ページ作品は家庭用移植作品など一部を除き、18歳以上対象のアダルトゲームです。 Nitro+(ニトロオリジン) 機種 タイトル 概要 判定 備考 Win/PS2 Phantom -PHANTOM OF INFERNO- 「テキスト量は原稿用紙1000枚以上」「銃器を3Dモデリングで再現」上記のエロゲーらしからぬ広告と重厚な内容で殴り込みをかけた。 良 DVD-PGはWin版を全年齢対象化PS2版は新規CGやEDが追加 Win Phantom INTEGRATION PS2版をフィードバックしたリメイク。 良 360/Win Phantom -PHANTOM OF INFERNO- 2009年放映のTVアニメ版基準のリメイク。またニトロ初のコンシューマ単独開発作品。 良 Win 吸血殲鬼ヴェドゴニア ニトロ版『仮面ライダー』で、システムの甘さは気になるがシナリオはやはり重厚。 なし The Cyber Slayer 鬼哭街 選択肢が一切存在しないため、厳密にはデジタルノベル。 なし Win 鬼哭街 オリジナル版から約9年後に発売されたフルリメイク版。 なし 15歳以上推奨 Win "Hello, World." これまでの作品とは全く異なる雰囲気に困惑したファン多数。しかし…。 斬魔大聖デモンベイン 荒唐無稽かつ熱いノリにより一躍ニトロの代表作となった王道的ロボットアドベンチャー。 良 PS2/Win 機神咆吼デモンベイン 上記の一般向け版。フルボイス化がされたが、システム面は残念に。2019年に全年齢版としてWinへ再移植された。 良 Win 沙耶の唄 一見の王道ギャルゲを謳ったが、蓋を開けたら想像を絶する「純愛」劇だった…。 なし 天使ノ二挺拳銃 塵骸魔京 刃鳴(はな)散らす ホモ散らす。 サバト鍋 -Nitro Amusement Disc- アミューズメントディスク。1本のADVと2本のミニゲームを収録。 機神飛翔デモンベイン デモベの続編。ジャンルは3Dアクション。 15歳以上推奨 字祷子D 妖都最速伝説 デモベヒロインによるパロディレースゲーム。 全年齢対象 月光のカルネヴァーレ 自動機械人形(オートマタ)を主題としたゴシックノワールADV。 続・殺戮のジャンゴ -地獄の賞金首- 西部劇? いえいえSFビッチ西部劇です。現時点では最後となる虚淵シナリオ作品。 ニトロ+ロワイヤル -ヒロインズデュエル- オールスター2D格闘ゲーム。『Fate/Zero』からセイバーがゲスト参戦。 全年齢対象 スマガ ループで魔女達を救え! うんこマン! スマガスペシャル スマガの続編。 装甲悪鬼村正 この物語は英雄の物語ではない。憎む者を斬らば愛する者を相殺する悪鬼の物語である。 装甲悪鬼村正 邪念編 『村正』のアンソロジー集。 装甲悪鬼村正 贖罪編 公式に配信された二次創作。 アザナエル 大晦日のアキバが舞台のデスゲーム。 ソニコミ ニトロのイメージキャラクター『すーぱーそに子』が主役の恋愛コミュニケーション。 全年齢対象 PS3 モット!ソニコミ 『ソニコミ』のバージョンアップ移植。 Win ギルティクラウン ロストクリスマス TVアニメ『ギルティクラウン』の前日談。 15歳以上推奨 君と彼女と彼女の恋。 あなたはどちらのヒロインを選びますか? 賛否両論 AC/PS3/PS4 ニトロプラス ブラスターズ-ヒロインズ インフィニット デュエル- 『ニトロ+ロワイヤル』の後継作となる本格的AC格ゲー。制作は『アルカナハートシリーズ』のEXAMで、空中コンボ主体のスピーディなゲーム性。会社繋がりで『アルカナハート』『閃乱カグラ』からもキャラが参戦。 Win 凍京NECRO<トウキョウ・ネクロ> ニトロプラス設立15周年記念作品。初期タイトルのようなハードな世界観が特徴。 Win 凍京NECRO<トウキョウ・ネクロ> 一般版 15歳以上推奨の移植版。 Win みにくいモジカの子 シナリオはNitro+らしい内容ではあるが雑な部分や狂気的のシーンが目立つ。 Nitro+CHiRAL 機種 タイトル 概要 判定 備考 Win 咎狗(とがいぬ)の血 ニトロ初のBLゲー。アニメ化ってなんですか? PS2 咎狗の血 True Blood PSP 咎狗の血 True Blood Portable Win Lamento -BEYOND THE VOID- sweet pool PSV sweet pool Win DRAMAtical Murder DRAMAtical Murder re connect ファンディスク。 Win スロウ・ダメージ 合同ファンディスク Win キラル盛 全年齢対象。アミューズメントディスクで3本のミニゲームを収録。 THE CHiRAL NIGHT rhythm carnival 全年齢対象。リズムアクションゲーム。 関連作品 機種 タイトル 概要 判定 科学アドベンチャーシリーズ 第一作『CHAOS;HEAD』など一部作品にNitro+及び所属スタッフが関わっている。 スーパーロボット大戦シリーズ 『UX』に『機神咆吼デモンベイン』がアニメ版名義で参戦。他、『第3次Z』『T』『X-Ω』などにNitro+が関与した『翠星のガルガンティア』『楽園追放』なども参戦している。 Win 恋ではなく -It’s not love, but so where near. すーぱーそに子が登場する。 PSP 魔法少女まどか☆マギカ ポータブル バンナムとの共同開発。2011年の話題を掻っ攫ったアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のゲーム化。 なし PS3/PSV 超ヒロイン戦記 すーぱーそに子が参戦。 なし 3DS ソニプロ イメージエポック開発。すーぱーそに子が主役のアイドル育成シミュレーション。 AC ガンスリンガーストラトス スクウェア・エニックス制作。所属ライターである虚淵玄氏と海法紀光氏が制作に参加している。 ガンスリンガーストラトス2 PS4/Win 閃乱カグラ PEACH BEACH SPLASH 追加コンテンツで「すーぱーそに子」が参戦。 なし Win カスタムメイド3D2カスタムオーダーメイド3D 『みにくいモジカの子』とのコラボDLCを配信。 Switch/Win 刀剣乱舞無双 ブラウザゲーム『刀剣乱舞』と無双シリーズとのコラボ作品。
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このページは『トゥームレイダー レジェンド』(判定なし)と、シリーズ初代のリメイク『トゥームレイダー アニバーサリー』(良作)の2作品を紹介しています。 トゥームレイダー レジェンド 概要 変更されたシステム 評価点 賛否両論点 問題点 総評 トゥームレイダー アニバーサリー 概要(アニバーサリー) 評価点(アニバーサリー) 問題点(アニバーサリー) 総評(アニバーサリー) 余談 トゥームレイダー レジェンド 【とぅーむれいだー れじぇんど】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 Xbox 360プレイステーション2プレイステーション・ポータブルWindows 2000/XP 発売元 【360/PS2/PSP】スパイク【Win】ズー(日本語版販売) 開発元 Eidos InteractiveCrystal Dynamics 発売日 【360】2006年10月5日【PS2/PSP】2006年12月7日【Win】2007年9月28日 定価 【360/PS2】7,140円【PSP】5,040円【Win】オープンプライス レーティング CERO B(12才以上対象) 廉価版 【Win】Best PRICE 2009年5月22日/3,990円【PS2/PSP】Spike the Best 2009年8月27日/2,940円 判定 なし トゥームレイダーシリーズ 概要 女性冒険家ララ・クロフトを操作して数々の遺跡を探索し、古代文明の謎に迫るトゥームレイダーシリーズの7作目。 前作『美しき逃亡者』にてシリーズの評価が地に落ちてしまった為、開発会社とシステムを大幅に刷新してリリースされた新世代の『トゥームレイダー』である。 ストーリーは前作から仕切りなおされ、ララの過去、そして伝説上の武器を巡る物語が展開される。 尚、今作からは『Gex』や『Legacy Of Kain』シリーズなどで実績をあげている、Eidos傘下のCrystal Dynamicsが開発を担当することとなった。 変更されたシステム これまでのシリーズの移動操作は『バイオハザード』に代表される、いわゆるラジコン操作(視点は後方視点の完全3D)だったが、今作からは行きたい方向を入力する一般的な3Dアクションのシステムに変更された。 これに伴い、素早く振り向く操作だったローリングが廃止。代わりにしゃがみアクションが追加され、移動やジャンプと組み合わせることで回避アクションができるようになった。 新たなアクションとしてグラップルが追加された。 グラップルポイントがある場所でジャンプしながら使用することで大きな穴を飛び越えたり、ジャンプでは届かない場所に登ったりできるようになった。 また、グラップルを特定のオブジェクトに引っ掛け、そのまま引っ張ったりララ自身が移動することで仕掛けを動作するなど謎解きにも活用される。 アクションとは別の新システムとしてPDA、ライト、双眼鏡が追加。 PDAは現在の目的やシークレットの取得数の確認ができ、ライトは暗い場所を照らすことができるが電池式の有限装備になっている。 双眼鏡は拡大・縮小ができ、RADモードにすることで仕掛けに関係するオブジェクトを確認できる。 メディパックが1種類に統一され、持てる数も制限されるようになったが、メニューを開かずともボタン1発で使用できるようになった。 攻撃アクションに精密射撃が追加され、特定のオブジェクトを破壊する際などに狙いを付けられるようになった(*1)。 武器は敵キャラを倒した際にドロップしたのを拾う事で使用可能になる。同じ種類の武器を拾うことで弾を補充可能(*2)。ただし、所持できる武器はハンドガン・ドロップ武器・手榴弾の3種類だけとなった。 PSP版はグラフィックの劣化、ボタン数の減少により操作方法変更などが行われている。 評価点 シリーズの特徴の1つであった難易度の高さが緩和され、初見プレイヤーでもプレイしやすくなった。 難易度低下の理由はチェックポイントの増加、操作性の変更による戦闘の難易度低下といった部分が挙げられる。特にチェックポイントは特定の地点を通過すると自動セーブが行われるようになり、快適さが増した。 低下したとは言え、先へ進むための仕掛けに頭を悩ませたり、素早い判断で回避する必要のあるボス戦なども用意されており全体的には良好と言えよう。 過去シリーズに比べるとチュートリアルもしっかりしており、序盤から少しずつ操作に慣れていけるなど全体的に親切な作りになった。 やりこみ要素であるリワード探しも楽しい。 ゴールド・シルバー・ブロンズの3種類があるが普通に探すだけではまず見つからないためステージを隅々まで探す必要がある。 中にはステージクリアには必要のない仕掛けを解く必要があったり、一本道になりがちなゲームプレイに幅を持たせている。 リワードを見つけるごとにコスチュームやコンセプトアートなどが解放されるため単に集めるだけに終わっていないのも良い点だろう。 一度クリアしたステージはタイムアタックが可能になった。 こちらもクリアすることでおまけとしてチートが解放される。全てを解放するのは一苦労だがチートはお遊び的なモノから敵を一撃で倒せるといった実用的なモノまで揃っているので、クリアする価値は充分にあるだろう。 ララの家であるクロフト邸が『3』以来久々の登場。 アクションの練習もできるが、どちらかと言うとおまけステージとしての趣が強く銃やグラップルを入手しつつリワードを集めていくことになる。 デザインも変更されており、実写映画版を意識したガラス張りのコンピュータルームなどが用意されている。 音楽面も映画的な演出と合わせた点が好評。スペクタクルな場面も多い。 日本語版のローカライズも丁寧で吹替えもしっかりしている。 賛否両論点 システム変更によりトゥームレイダーの持ち味が失われた部分がある。 以前のシリーズはラジコン操作を利用してジャンプする方向や距離の微調整をする精密動作を重視したシステムであり、慣れてしまえば毎回同じ動きができるパターン性の強いゲームだったが今作からはそういった確定されたパターン性がなくなったため、感覚的な操作を要求されるゲーム性になった。 精密動作が出来なくなったことに苦言を呈するファンも多いが、一方で直感的に操作できるためプレイヤーに対する間口は広がった。 行ける場所が制限されるようになったため、過去シリーズに比べ一本道感が増した。また、QTEも導入された。 よりシネマティックになったという意見もあれば自由度の低下を嘆く声もある。 過去のシリーズも基本的には一本道なのだが、プレイヤーのテクニック次第では通常の進行ルートを無視して進む事も可能だった。 戦闘も微妙。敵や武器の種類の少なさ、ロックオン操作の反応の悪さなどが不評。 一方、新たに格闘アクションが追加され、キックやスライディングで盾を持った敵を攻撃出来るようになり、ボス戦では単に銃を撃って回避するだけでは勝てない頭を使う要素も多い。 問題点 シリーズ初のHD対応作品だが、人物のモデリングなどはイマイチという声が多い。 PSP版は右スティックがないのとカメラの動きが大きくなっているため、とにかくブレまくって見づらい。 次作『アニバーサリー』では操作性の見直しが行われたため、ある程度改善されている。 バイクを使って進むチェイスシーンがあるが、操作性が悪く初見では何をすればいいのか分かり難い。 同様に箱を押し引きする場面やフォークリフトを操作する場面の操作も独特なためやや不評。 後半のカザフスタンのチェイスシーンは多数の障害物、多くの敵、さらに動く列車に飛び乗るなど高難易度のステージとなっており、操作性の悪さも相まって本作屈指の難所となっている。 死亡するとチェックポイントから復帰する事になるが、この時のロードが長くややテンポが悪い。 Win版は性能にもよるが、ある程度解消されている。 発生することは稀だが、上記のチェイスシーンで崖から落下する直前にチェックポイントを通過してしまうと、死亡 → ロード → 死亡…のループに陥ってしまう。こうなるとメニューも開けなくなるので強制終了して手動セーブしたデータをロードするしかない。 以前のシリーズからそうだが、ストーリーに神話などの単語が大量に出てくるため理解しにくいという意見も。 ストーリー自体の短さもよく指摘される。 総評 操作性の大幅な刷新は賛否両論を起こしたものの、間口を大きく広げ万人向けなタイトルとなったシリーズの転換点といった作品である。 以降のシリーズは本作のシステムを元にしつつ発展していく事となる。 トゥームレイダー アニバーサリー 【とぅーむれいだー あにばーさりー】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 Xbox 360Wiiプレイステーション2プレイステーション・ポータブルWindows 2000/XP/Vista 発売元 【360/Wii/PS2/PSP】スパイク【Win】ズー(日本語版販売) 開発元 Eidos InteractiveCrystal Dynamics 発売日 【360/Wii/PS2/PSP】2008年3月27日【Win】2008年5月23日 定価 【360/PS2】7,140円【Wii】6,090円【PSP】5,040円【Win】8,190円 レーティング CERO B(12才以上対象) 廉価版 【PS2/PSP】Spike the Best2009年8月27日/2,940円 判定 良作 概要(アニバーサリー) 『トゥームレイダー』シリーズ10周年記念として、初代『トゥームレイダー』を『レジェンド』のシステムでフルリメイクした作品。 ストーリーは1作目と同じながら、『レジェンド』と次作の『アンダーワールド』と繋がるようになっており、3部作の2作目という見方も出来る作品となった。 評価点(アニバーサリー) グラフィックが『レジェンド』準拠になり、見劣りしなくなった。 敵キャラのデザインも初代に準拠しつつ現代風にアレンジされている。特に終盤で登場するドッペルゲンガーは筋肉剥き出しの不気味なデザインに変更されている。 おまけ要素として、これらのキャラクターグラフィックでゲームをプレイすることも可能。 『レジェンド』にはなかった新アクションの追加により、さらに動かす楽しさが増した。 代表的な追加アクションとしてはグラップルを使った壁走りと、壁走りから壁を蹴って跳ぶ側面ジャンプがある。マップや謎解きもこれらの新アクションを活用していくよう変更されている。特に壁走りは非常にダイナミックなアクションで好評。 Wii版ではWiiリモコンを使ったオリジナル要素として、特定の壁をポインターでこする事で隠された秘密を発見できる要素が追加された。 一方、『レジェンド』で追加されたPDAやライトといったシステムが廃止され、初代を意識したアイテム画面が追加された。 戦闘の新アクションとして「アドレナリンドッジ」が追加された。 敵が特定の攻撃をする際にタイミングよく回避する事で動作がゆっくりになる、いわゆる「マトリックス避け」が発動し、この時に出る照準に合わせてトリガーを引くと一撃必殺となる。これにより戦闘に緩急がつき、爽快感もアップした。 ボス戦でもアドレナリンドッジを使うことが前提になっている。 初代のマップを再現しつつ、新たなトラップなどにより懐かしくも新しいプレイ感覚が味わえる。 例えば冒頭、ペルーの遺跡を開くシーンがプレイアブルになりチュートリアルも兼ねるようになった。 その後の洞窟では2本の吊り橋が架かっている場面に新たなトラップが用意され、初見、既存のプレイヤー共に驚きをもたらしてくれる。 他にも変更・追加された場面多数。一部は初代を彷彿とさせつつもプレイヤーを引っ掛けるよう変更された物もあり古参のプレイヤーも一筋縄ではいかない。 前作に引き続き、一度クリアしたマップでタイムトライアルが可能になった。 おなじくクロフト邸も存在し、デザインは『レジェンド』の物が使われているが一部変更されている。 遺物・アーティファクト回収も追加され、原作のシークレット探しをより拡張したものになっている。 前作のリワードは同じ形の物がゴールド・シルバー・ブロンズで分かれていたが、今作では全て個別の物に変更されたため探すのが楽しくなっている。 各アイテムの獲得、タイムトライアルをクリアすることでおまけ要素が解放されるのも同様。1作目の3Dモデルを鑑賞できたり、10周年ということもあってシリーズのパッケージアートを閲覧できるなどシリーズの変遷を追うものになっている。 また、今作では一度クリアするとマップに原作のセーブポイントを模したクリスタルが出現し、触れると製作者のコメンタリーを聞けるようになっている。 問題点(アニバーサリー) マップが一部削られてしまった。 その分、新しいトラップや謎解きが追加されていると考えれば悪くないが…。 一部ボス戦がムービー+QTEに変更された。 主に人間キャラのボス戦がコレになっている。自分の手で決着をつけられず、ボス戦としても味気ないものとなってしまった。 逆に、原作ではスルーできた一部の敵が強制ボス扱いに変更されている。 セーブ関連に問題があり、一度クリアしてしまったデータではチェックポイントでのセーブがなくなってしまう。 このため、取り逃した遺物の回収をする際にいちいちステージクリアまで行く必要があり、やや面倒くさい。 新アクションの壁走りジャンプだが、やや暴発しやすく慣れないとあらぬ方向にジャンプしてしまう。 壁走りを始めるとカメラがある程度動いてしまうので、狙って出すにはしっかりカメラを操作する必要がある。 総評(アニバーサリー) 初代と『レジェンド』の良い所を受け継ぎつつ新たなアクション、謎解きの追加で新旧ファン両方から好評を得た良リメイク。 微妙な評価の多い近年の作品の中では間違いなくオススメできるタイトルである。 余談 360版では本作が『レジェンド』のDLCとして安価で購入できるが、日本では未配信となっている。 また、実績はパッケージ版とDLCで別々のため、日本語版では『レジェンド』の実績を全て解除できなくなってしまっている。 後にPS3で『レジェンド』『アニバーサリー』『アンダーワールド』がカップリングされた『Tomb Raider Trilogy』がリリースされた。こちらも海外限定品。 PSP版は仕掛けや謎解きが簡単になっている箇所がある(*3)。またボタン数の違いにより若干カメラ操作がしにくい。
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テイルコンチェルト 【ているこんちぇると】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 プレイステーション 発売元 バンダイ 開発元 サイバーコネクト(現・サイバーコネクトツー) 発売日 1998年4月16日 定価 6090円(税込) プレイ人数 1人 判定 なし ポイント リトルテイルブロンクスシリーズの原点ケモノゲームの先駆け良くも悪くも素朴な作りその雰囲気に魅せられたファンは多い リトルテイルブロンクスシリーズテイルコンチェルト / Solatorobo / リトルテイルストーリー 戦場のフーガシリーズ1 / 2 あらすじ 概要 ゲームシステムの流れ 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 その後の展開 あらすじ 大小様々な浮遊群島から成る国プレーリー王国。 ここには五万人のイヌヒトと二万人のネコヒトが平和に暮らしている。 人々が古代文明の遺跡から発掘される不思議な力を持った結晶体を「発掘部品」と呼び、それらを生活の必需品として、また重要な交易品として活用していた。その平和な王国の人々の暮らしを守る若きイヌヒトのお巡りさん、ワッフルライブレット。今、彼を中心に「尻尾を持つもの達の協奏曲」が奏でられようとしていた。 (公式設定資料集より引用) 概要 タイトーアーケードゲーム開発部門から独立(*1)し、後に.hackシリーズや数々のジャンプ作品ゲームを手掛けるサイバーコネクトツーの前身・サイバーコネクトの処女作。 現実とは異なる世界の浮遊大陸を舞台にイヌヒト(犬獣人)とネコヒト(猫獣人)の争いを描いた3Dアクションアドベンチャーであり、前述の通り登場人物は全て獣人である。 公式キャラクターイラストはアニメーターの結城信輝が担当(キャラクターデザインの実作業は当時のサイバーコネクト所属である磯部孝幸)し、作中のアニメーションパートはアストロビジョンが担当した。 「走って走って、飛んで飛んで」「 かなり楽しい冒険ゲーム 」と言った耳に残るCMフレーズや主題歌「For LITTLE TAIL」(唄:KOKIA(*2))が印象的なTVCMでも話題になった。 ゲームシステムの流れ 主人公であるプレーリー王国警察の巡査ワッフル・ライブレットを操作して、彼の幼馴染みである黒猫団のリーダー・アリシアが起こすプレーリー王国各地での騒動を解決して行く事が基本的なゲームの流れである。 と、言ってもワッフルは一部のシーンでしか生身で活動する事は無く、(*3)様々な浮島で活動する時は彼の専用機であるポリスロボを操作してゲームを進める事となる。黒猫団が騒動を起こしているプレーリー王国各地に入る為には事前に町の住民から聞き込み調査を行わければならず、その為ADVの要素も取り入れられている。 アクションステージに入ると様々な仕掛けを乗り越えていく必要があり、ステージ中にはコネコと呼ばれる黒猫団の下っ端が道を塞いでいる。進む為には彼らの乗る機体を撃破して、生身で逃走した所をポリスロボで捕まえなければならないと言う鬼ごっこの要素が含まれている。 ポリスロボにはジャンプ・ダッシュ・掴み・投げる等のアクションゲームに必要なシステムが一通り実装されており、放ってきた爆弾を投げ返す等の高度なアクションスキルが求められる場面も存在する。 コネコを捕まえる為にはポリスロボで直接捕まえるか、バブル弾を放って捕まえるかの二択があり、バブル弾には僅かな量の攻撃力が含まれている為、ボス戦にも使用出来ると言う利点がある。 脇道に逸れた収集要素として写真の切れ端を集めるサブイベントがあり、全部繋ぎ合わせて写真を完成させると本作に登場するキャラクター達の意外な日常風景を見る事が出来る。 評価点 牧歌的で温かみのある世界観 世界名作劇場の様な往年のアニメを思わせる作品構造は評価が高く、登場するキャラクターは『名探偵ホームズ』を思わせる犬や猫をベースにした動物擬人化で、 人間等のキャラクターは一切出ない と言う安定の作りである。 序盤のストーリーが「ワッフルの幼馴染みであるネコヒトのアリシアがとある理由でプレーリー王国を支配するイヌヒト達に復讐を果たす為、武器商人のフールと組んでテロ活動を行う」と言うものだが、テロ活動と言うよりは暴動程度なのでシリアスな場面は本当に極僅か。 基本的な流れも正に「いたずら子猫を追い掛ける犬のおまわりさん」であり、殺伐とした空気は皆無。黒猫団の悪事の規模の割には微笑ましい雰囲気の中で進行する。 敵も味方もコメディタッチで描かれ陰鬱さを感じさせず、後の後継作に当たる作品ではシリアスの比率が独占して行く為、本作の温かみを最も評価する声も多い。 登場するキャラクターは全て獣人ではあるが皆個性的。主人公のワッフル (CV.陶山章央)は警察官である為、非常に真面目で心優しいが目的に対しては真剣になると言う好感が持てる性格付けである。ちなみに彼には普段着と言うものが存在せず、 制服か寝る時のパジャマしか持ってない 仕事一筋の人間(犬)だと言う事がゲームの序盤で明かされている。 ライバル兼ヒロインのアリシアもとある理由でワッフルと敵対しながらも、内心は認められたい・受け入れてほしいと言う乙女心を覗かせる心情がキャラクターとしての個性を引き出しており、( CV.宮村優子(*4))と言う凄まじいツンデレっぷりである。 エンディングのラストシーンは冒頭のアニメと同じくワッフルとアリシアのやり取りを描くものだが、当初は冒頭と同じ台詞を敢えて言わせ、最後のワッフルの台詞だけ違うものにするという粋な幕切れになっている。 アリシア以外の三姉妹であるステア(CV.樋口智恵子)とフレア(CV.西原久美子)も三者三様の異なったキャラクター性を持ち、やはり敵対するばかりではなくワッフルとの関わりも描かれる。 終盤に三姉妹を迎えに行くシーンでは、ステアとフレアのどちらを先に連れ帰るかでイベントが若干変化する。余裕があればセーブデータを取って両方観て欲しい。 脇を固めるキャラクターも皆個性的で、行く先々で待ち伏せし、黒猫団を捕まえようとするが結局何にも役に立ってない本作のセーブ担当であるワッフルの後輩パンタ君 (CV.TARAKO)、ワッフルを勝手にライバル視するプレーリー王国王宮騎士団長のシアン (CV.置鮎龍太郎)、ワッフルを休暇返上で働かせる一方で捕まえた子猫の面倒も見る警察署長 (CV.清川元夢)、お騒がせな御転婆姫のテリア (CV.坂本真綾)など、飽きさせないキャラクター達が登場する。 見ての通り、声優陣も人気声優を多数起用しており、キャラの魅力を一層高めている。 浮遊大陸ならではのゲームデザイン 本作の舞台であるプレーリー王国は浮遊大陸である影響でゲームの表現として度々問題視されてきた「見えない壁」と言うものが存在せず、空に浮いた世界と言う独自の世界観が功を成している。 各浮島ステージの最深部には黒猫団の元締めとなるプリス三姉妹が搭乗する巨大猫型ロボが待ち構えており、様々な手段で攻撃を仕掛けて来るのでプレイヤーのアクションスキルが求められ、可愛らしい世界観と裏腹に歯応えのあるゲーム性が楽しめる。 1つ1つの浮島ステージは独特で、空に浮かぶ客船や浮島を改造した空に浮かぶ廃工場と言う独自のアイディアが取り入れられており、特定のステージではポリスロボにジェットを装着し自由に浮島を飛行探索出来る等バラエティーに富んだアクション性を体感出来る。 賛否両論点 単体のゲームとしての独自性の乏しさ 当時の若手スタッフによる処女作故に仕方ない事だが、本作は『スーパーマリオ64』に影響を受けて開発された為、ゲーム自体の独自性に乏しく、ジャンプや掴みの動作等ポリスロボのアクションの殆どが同作の模倣でしかない。また、ポリスロボ自体も人間よりも一回り大きい位のサイズのせいかロボットとしての派手なアクション等は一切無い為、実際のゲーム中でのアクションはどれも人間1人が行える動作ばかりで、単にアクションゲームの動作をロボットに代行させてる感が強く、その弊害でポリスロボに搭乗しているワッフルの存在感もあまり感じない。 とは言え、終盤のラストバトルではポリスロボの搭乗型ロボットとしての存在意義を十分に引き出す様なプレイヤーを一気に胸熱な気持ちにさせる展開が待ち受けている。 お世辞にも優れているとは言えないストーリー展開 + ネタバレ注意につき格納 本作のストーリーは端的に書くと「ワッフルの幼馴染みであるアリシアがネコヒトの王国を作る為に武器商人フールとスポンサー契約し、フールの指示で封印された鉄巨神を目覚めさせる為にプレーリー王国の各地で結晶石を集める」と言うもの。 その為アリシア率いる黒猫団はプレーリー王国の各地で結晶石を入手し、ワッフルがそれを阻止して奪い返すと言う流れだが、終盤の展開で全て結晶石が奪われてしまい、フールの思惑通り巨神は復活してしまう。しかし、目覚めた鉄巨人は誰にも制御出来ず、プレーリーを崩壊しかけると言う展開になってしまう。 要は何かも分からないものを目覚めさせてしまい、取り返しがつかなくなった と言う、キャラクター各々動機が薄すぎる展開である。 物語の中盤でアリシアがプレーリー王国のイヌヒト達を目の仇にする動機が「イヌヒトは遠い祖先の本能で今でもネコヒトを憎んでいるので、イヌヒトが戦争で国の統治権を得たプレーリーでネコヒトは幸せになれない」と言う事が明かされるが、所謂ポッと出の設定だけにしか過ぎず、あまり深く語られない。他に要因と思われるものとして「アリシアの父親はポルト村への引越し後にネコヒト特有の病にかかってしまい、村のイヌヒト達には救う事ができなかった。そのため見方によっては見殺しにしたように見える結果になってしまった」という事が挙げられるが、こちらは終盤での一村民の発言という形である。 アリシアが幼い頃にワッフルに貰って宝物にしていたペンダントが実は最後の結晶石で、鉄巨神に取り込まれてしまったためにアリシアは取り戻すべく単騎で鉄巨神に突撃するも、そのまま自身も鉄巨神の体内に囚われてしまう ワッフルはアリシアを救出する為に鉄巨神の体内に侵入して内側から破壊する行動に出るが、奥に待ち構えていたのは 鉄巨神の体内にいるガーディアン と言う全く説明の無い唐突展開ラスボスである。 ラスボスを撃破すると鉄巨神は崩壊し、ワッフルは改心したアリシアをポリスロボに乗せて帰還すると言う大団円を迎えるが、肝心の鉄巨神やガーディアンが何だったのかは一切語られず、それらの謎は続編に当たる作品で回収される事となる。 また、「ラスボスを撃破」とは書いたが、実はラスボス自体は何度倒しても復活する。クリアの為には鉄巨神を停止させる「ある事」をする必要があり、それを行うとラスボスは即座に消滅し、鉄巨神も崩壊する。その為、正確には直接撃破する訳ではない。 本作の主要人物の内の1人であるプレーリー王国騎士団長であるシアンは「王国の名誉に賭けて黒猫団を捕まえる」と言うワッフルと対を成すライバルキャラに位置し、情で黒猫団を更生させたいワッフルとは対照的な行動理念を持つ。また、彼の搭乗するナイトロボも剣を携えた騎士型ロボと言う如何にも強そうな外見をしているのが特徴である。 が、実際のゲーム中での立ち回りはと言うと、ワッフルと会う度に見栄を張っては「 沼に嵌まって黒猫団を追いかける事が出来なくなる 」、「 ワッフルに先駆けて勢い良く敵陣に突っ込んだ挙句ロボが壊される 」、「 牢屋に入ったフレアに言葉巧みに騙されて脱獄された上、牢屋に入れ替わりで閉じ込められる 」等、専らのコメディリリーフであり、ライバルと言うよりは出オチ担当キャラと言う扱いを受けている。折角強そうなナイトロボもゲーム中では全く生かされていないので勿体無いと思ったプレイヤーもいるだろう。 一応、ラストステージ直前のイベントでワッフルの突入を支援するため鉄巨神の攻撃を引き付けるという 唯一の 活躍シーンがある。また、続編に当たる作品では見せ場が増え、とあるクエストではロボ(モブキャラからの無断借用)に搭乗した彼と戦える等のファンサービスがある事から本作で不遇だった点が改善されている。 また、彼自身は開発スタッフ内では人気No.1キャラだったという。酷い目にばかり遭うのは愛情の裏返しだとか。裏返し過ぎのような…。 低年齢向けの世界観 本作は世界観名作劇場的な温かみのある世界観だが、キャラクターデザインや背景物の造形センスが所謂「当時の子供向けアニメ」を意識した物となっていて、案の定と言うか賛否が分かれるものとなっている。 どのくらい幼いかと言うと、本作に登場する獣人達はデフォルメ頭身で総じて目が縦長に長く耳や尻尾等のパーツが非常に目立つものとなっており、黒猫団の下っ端であるコネコ達は子供の落書きと直喩すべき位の幼いデザインセンスである。 黒猫団が毎回搭乗するロボットも同様のデザインセンスであり、ギョロリ目のネコ型ロボットにマグネットやピコピコハンマーの様なオモチャの様な武装が付いているもので、大人がプレイすると気恥ずかしさを覚えても仕方ない。また、とあるボス戦ではネコ型ロボットの口から「ドリル♪ドリル♪」と謎の歌を発しながら謎のドリル頭のロボット(CV.中尾隆聖(*5))が排出される等どこから突っ込めば良いか分からないシーンもある。 一応、開発側も反省したせいか続編にあたる作品では大幅にデザイン全般が描き直されたが、別の意味で弊害が出てしまった。その点では素朴で可愛らしい方が獣人の世界に合っていると言う意見も多く見られる。 問題点 調整不足と言うべきゲームバランス 本作は1年程の開発期間だった為、調整不足さが目立つせいで難易度を著しく上昇させている。移動に関しても加速し過ぎて浮島から滑り落ちて耐久力が無くなってしまう事も珍しく無く、全体的にポリスロボの操作感が悪い。アクションゲームで定番の残機制を採用しているが、本作の残機は現地調達したホイッスル(設定的に言えば、壊れたポリスロボを修理する為にパンタ君を呼び出すホイッスル)があればその場で復活することが出来る。しかし、操作性が悪いせいで気を抜くとあっと言う間にホイッスルを使い果たしてしまい、残機がゼロになるとゲームオーバーとなり、セーブした所から再スタートとなる理不尽仕様である。 アクションの操作感も良いとは言えず、本作では敵が放った爆弾等の弾を拾って投げ返すカウンター戦法がアクションの主流となるが、投げ返す軌道が直線的である為に命中させることが難しく、狙って投げ返す事が困難である為、完全に当てずっぽう戦法で攻めなければならない。その影響で、ボス戦では泥仕合になる事も珍しく無く、アクションゲームが苦手なプレイヤーにとっては中々ストーリーを進める事が出来なくなってしまう。 3Dのマップも構造が複雑で、特にフェルゼンの鉱山内に張り巡らされているトロッコでの移動も複雑で迷い辛いものとなっており、目的の部屋にたどり着くのが非常に困難である。とある浮島のステージでは 制限時間内にステージから脱出しないと爆発に巻き込まれてゲームオーバーになってしまう と言う理不尽仕様で、脱出する為には数々のアトラクションを越えなければならない為、 本作屈指のトラウマ と語り草になっている。 極めつけはラストステージとなる鉄巨神内部であり、移動する狭い足場をジャンプ移動で飛び移っていき目的地となる最上部まで到達する必要がある。ただでさえ足場の移動が早い上、「水中フィールドに伴うジャンプ・落下スピードのスロー化」「移動スピードは遅いが足場の周りを泳ぎ回る雑魚敵」「カメラワークが背後に固定」等の要素が加わる事で難易度が激増している。「足場の移動速度と自機の落下スピードが合わずに落下」「移動足場に乗ってる最中に進行方向にいた雑魚敵と接触し落下」「固定カメラのせいで距離感が掴めず落下」といった原因で一度足を踏み外そうものなら最下層まで落下し最初から昇り直す羽目になるため、プレイヤーは激しい緊張感に襲われながらステージを攻略する事になる。唯一の救いとしては制限時間が無い事とラストステージ限定のホーミング弾で雑魚敵を倒しやすいという事が挙げられる。 致命的なボリューム不足 本作はストーリーをクリアするのに6時間程しか掛からず、写真集め以外の脇道に逸れる要素以外は一切存在しない。肝心な写真集め自体も見つけにくい場所にちりばめられていて、操作感の悪さも相まって全て回収するのはかなり困難である。 一応、エンディング後には後日談としてワッフルの住むポルト村を歩いてその後を窺い知る事の出来るおまけモードがあるが、休暇中という事でアクションステージこそ行ける訳では無く、そこでゲーム自体が完結している為、再びゲームをプレイするには新規にセーブデータを作成するしかない。しかし事件が終わった事を実感でき、本編とは少し違ったキャラの一面も見られるご褒美となっている。 ちなみに上述の通りワッフルは普段着を持っていないため、ここではパジャマ姿で町を出歩く。案の定、作中でもそれに突っ込まれている。 総評 デベロッパーで知られるサイバーコネクトツーの処女作である事から同社の拘りが存分に発揮されており、所謂好きな人は好きな「ケモノ系ゲーム」として評価が高い本作。ゲーム性や操作性、ボリュームなどの面で不足が目立っておりゲーム全体の完成度も決して高いとは言えないが、温かみのある作品世界が最も魅力と言えるであろう。 余談 本作の移植・リメイクを要望する声は非常に多いが、サイバーコネクトツーの松山洋社長(*6)は「本作には複雑な版権の問題が絡んでいる為、要望には答える事は出来ない」と回答している。 現に、下記の『サイレントボマー』は早い段階でゲームアーカイブスで配信されていたが、本作の配信は結局無かった。 一番の原因としては下記の主題歌の版権料であり、2014年にニコニコ生放送で公式実況番組を配信した際には主題歌が流れるオープニング部分をスキップするという措置が取られた他、原因についても赤裸々に暴露されている。 サイバーコネクトの次回作『サイレントボマー』は世界観から作風、ゲーム性に至るまで全くの別物だが、本作の黒猫団のメカが隠し機体として登場している。 また、『.hack』には本作のキャラの名を冠したPCが登場する。また、本作にちなんだアイテムや召喚獣も存在する。 更に、作中のニュースサイトのバナー広告をよく見ると本作のキャラが描かれている。 本作の主題歌「For LITTLE TAIL」は長らくCD化されていなかったが、2010年に音源が発見されたため同じくKOKIAが歌うオンラインRPG『ドラゴネスト』の主題歌とカップリングされ、「KOKIA Road to Glory ~long journey~」にてようやくフルバージョンでCD化された。セルフカバー版も同時収録されている。 サビの歌詞にある「ザビアツタ」という言葉が印象的だが、これは「時を越える」という造語との事(*7)。 その後の展開 本作発売後に続編の企画が多数持ち上がったが、10年以上実現せずにお蔵入りとなった。ワッフルを主人公にした直接の続編『テイルコンチェルト2 大航海時代』やパンタ君を主人公にしたスピンオフ『テイルカプリッチョ』等の企画書を当時のバンダイに対して提出していた事が設定資料集で明かされている。 2006年頃には突如として特設サイトが立ち上がり、開発スタッフが当時の開発秘話などを語っていた。続編製作の前兆かとファンを沸かせたが、実際の新展開には更に数年を要した。 そして2010年にニンテンドーDSにて事実上の続編『Solatorobo それからCODAへ』が発売。但し、公式にはあくまで本作から派生した世界観を共有するスピンオフと言う扱いである。 本作で問題視された操作性の悪さとストーリーの希薄さが全面的に改善された。多少の矛盾点があるものの、時系列的には本作よりも後の世界とされており、主人公のワッフルを始めとする本作のキャラもサブキャラとして登場している。ポリスロボを飛行形態に改造してくれた名前が明かされていない繋がり眉毛のイヌヒトの男性は「ダムド」と言う名前で再登場し、後に発売された新約設定資料集ではワッフルの祖父ラッセルの親友と言う設定が後付けされた。 ストーリー自体も本作で描かれていたイヌヒトとネコヒトの対立からスケールを広げ、 第3種族 登場により大きく賛否(否定寄り)が分かれてしまった。 その後もこれらと同一世界を舞台とした「リトルテイルブロンクスシリーズ」として家庭用ゲーム機での新作が『ストレルカストーリーズ』なる仮称で発表されたものの実現には至らず、またしばらく音沙汰の無い時期(*8)が続いたが、2021年に『戦場のフーガ』が発売された。 ジャンルがSRPGに変更され、 同一シリーズとは思えない位の前衛的なグロテスクさが強調される事となった 。時系列では最も過去に位置し、本作との繋がりは殆どないが、ゲーム中のとある場面で本作の悪役フールと瓜二つの人物が登場しているが、詳しい繋がりに関しては明かされていない。 本作のリリースから17年を経た2015年には、「テイルコンチェルト 新約設定資料集(電子版は現在も取り扱い)」と「テイルコンチェルト パーフェクトサウンドトラック(*9)」が発売されている。 さらに、25周年となる2023年には上記「新約設定資料集」を内容そのままB5判にしたライトエディション、開発秘話などを収録した「スタッフ本」全3巻、アクリルスタンド等が発売となる。 2005年6月より登場した福岡県の防災キャラクター「まもるくん」のデザインと設定はサイバーコネクトツーによって行われており、実際にその世界観もリトルテイルブロンクスに含まれている(*10)。 2007年3月31日より福岡県のホームページに掲載されている『まもるくん防犯シミュレーション』は、まもるくんとその妹のまといちゃんをそれぞれ主人公にして、声かけや連れ去りなどの犯罪被害に遭わないように、下校時と公園を舞台に、正しい選択肢を選んでいくタイプのブラウザゲームとなっている。 しかし、本来は小学校低学年(3年生以下)の子どもが対象のゲームでありながらも、誤った選択肢を選んでいったバッドエンドがことごとく「 悪い大人に捕まってしまう 」という結末であることから、一部で「ケモエロゲー」と呼ばれてしまうこともある(*11)。無論、連れ去った当人も勘違い等では無く正真正銘の犯罪者だと思われ、 バッドエンドではまもるもまといも行方不明になってしまう 。
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Call of Duty Black Ops Declassified 【こーるおぶでゅーてぃぶらっくおぷす でぃくらしふぁいど】 ジャンル FPS 対応機種 プレイステーション・ヴィータ 発売元 アクティビジョン 開発元 Nihilistic Software 発売日 2012年11月13日 価格 6,090円 レーティング CERO D(17才以上対象) 判定 クソゲー ポイント 操作性が極めて劣悪『BO』から使いまわしが多いマルチのバランスも劣悪 Call of Dutyシリーズ 概要 評価点 問題点 総評 余談 概要 『CoD』シリーズとしては日本で『CoD4』のDS版以来2作目の携帯機向け作品(*1)。 開発は同じくPSVのFPSである『RESISTANCE アメリカ最後の抵抗』を制作したNihilistic Software。 ストーリーは『Black Ops』と『Black Ops 2』の間の出来事である。 評価点 吹替声優はオリジナルと同じ声優を使っている。 英語音声は流石にハリウッド俳優を携帯機には呼ぶ予算は無かったのか声優が変更されているが日本語版は声優に変更がなされていない為、堀内賢雄氏や小山力也氏、井上和彦氏といったベテラン声優の高品質な吹替を聴くことができる。 後に発売された『Black Ops 4』や『Black Ops Cold War』で吹替声優が変更されたことを考えると貴重である。 携帯機である程度本格的なFPSが楽しめる。 当時の携帯機のFPSと言えばクオリティはたかが知れていたが、本作はそれに比べればまだクオリティは高い。 いつでもどこでも『CoD』というのもスマートフォンに『Mobile』が配信された今では当たり前だが、当時としては非常に夢がある。 問題点 キャンペーンの難易度が高い 一回死んでしまうとチェックポイントはなくマップの最初からやりなおしの仕様である。 また、ミッションによっては時間制限が設けられているものもあり、通常難易度より少しでも難易度を上げると据え置き機以上に理不尽に難易度が高くなるせいでトロコンはかなり厳しい。 キャンペーンの語り部であるライアン・ジャクソンの存在 露骨にトム・クランシー小説のジャック・ライアンを意識したものだが、本編に全くでない文章上のみの存在で顔が出るわけでもない為に印象が薄く、そもそも『BO』の世界観に合っていない。 そのせいもあってかBO3で文章内で登場して以降は全く触れられてもいない。 操作性が劣悪 PSVのアナログスティックは押し込むことができなかったり、L2R2ボタンもない為、ナイフを振るボタンやグレネードを投げるボタンが画面右上にあり画面をタッチする必要があることがかなり煩わしい。 恒例のゾンビモードがない 代わりに『Modern Warfare 3』のサバイバルから取られたホスタイルモードが追加されているが、何故『MW』の要素を『BO』に足す必要があるのかは甚だ疑問である。 また、マルチプレイヤーのマップにも『MW』シリーズのマップがある。 携帯機でゾンビモードをやりたかったという意見も多い。 また、2010年に海外のみで発売されたDS版『BO』にはルールが簡易的とはいえ搭載できていた為、DSより圧倒的に性能が上であるPSVで追加できなかったのは甚だ疑問である。 マルチのマップが狭すぎる。 容量の都合かオリジナルのマップの使いまわしでサイズが半分以上縮小されている。 NUKETOWNのような元から狭いマップも半分に縮小している為、非常に狭い。 マルチプレイヤーのバランスや環境が最悪 マルチプレイヤーはハッキリ言ってしまうとラピッドファイアのPERKを付けたレートの高いサブマシンガンとショットガンの二強であり、それ以外はレートが遅い関係上かなり弱く、他の選択肢はナイフぐらいしかない。また、サイドアームもロケットランチャー、若しくはグレネードランチャー一択である。 サブマシンガン、特にAK74UやUZI等は非常に強力であり、撃ち合いに他の銃は勝てない。 また、ナイフはナイフで刃先を飛ばせるバリスティックナイフと移動速度を上げるPERK、ライトウェイトとはキラーコンビでありマップが狭い都合上据え置きの『CoD』以上に立ち回りがしやすくナイファーが強い。 ショットガンについてはマップが狭いという利点を利用してキルを稼ぎまくることができる。そのため、『BO』で問題になっていたサプレッサーを付けたスパス、通称「スパサプ」が異常に強い問題が解決できていない。 アサルトライフルやマシンガンはレートや反動の関係上ほとんどが使い物にならず、唯一まともに使えるのはやはりレートの高いアサルトライフルのFA-MASぐらいである。 スナイパーライフルに関しては上記の通りマップが狭い為、使う利点が皆無でわざわざQSを極めて近距離戦を行う手間を掛けるぐらいなら普通にショットガンを使った方が速い。 また、本作のB-ベディはそこまで強くない据え置き版と比べて使い勝手がかなり良く、ハードの都合上起動後即座に匍匐することが難しい上にマップが狭さが重なり、リスポーンした直後に誰かが適当に置いていたベティが起動してリスキルされるということが嫌というほど起きる。 試合によってはロケットランチャーの発射音とB-ベティの起動音しか聴こえない地獄絵図にもなることも。 マルチプレイ中に勝手に中断されるバグがありキルを稼いだのにすべて水の泡ということも頻繁に起きる。 使いまわしまみれで手抜きと劣化が多い 銃のリロードモーションは容量の都合で撃ちきりリロードのモーションが省かれており、オリジナルにあったデュアルも存在せず、プレイのモチベーションを上げるゴールド迷彩も無いので色々な武器を使う楽しみも無い。 効果音が一部おかしい箇所がある キルを取った際に何故か『World at War』のレベルが上がった際の効果音が毎回鳴る為うるさい。 また、Galilは何故かリロードの際にオリジナルでチャージングハンドルを引いたときの効果音が使われている。 総評 携帯機であるPSVの数少ないFPSではあるものの、オリジナル版『BO』から使いまわして作り上げられた劣化版という印象が拭えず、ゲームシステムも悪化して面白くないという微妙な結果に終わってしまった残念な作品。 発売当初は駄作扱いされながらも月日が流れると再評価する声も出た『Ghosts』と異なり、作品自体の知名度やPSV独占という環境の問題も相まって今もなお知る人ぞ知る駄作『CoD』として一部層に知られるのみに留まっている。 余談 開発を担当したNihilistic Softwareは本作の発売からほどなくして閉鎖された。 本作発売の約1ヶ月前にモバイルゲーム開発にシフトするための組織再編と、社名をnStigate Gamesに変更した矢先のことであった。
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ケツイ デスレーベル 【けつい ですれーべる】 ジャンル 弾幕シューティング 対応機種 ニンテンドーDS 発売元 アリカ 開発元 ケイブアリカ 発売日 2008年10月23日 定価 5,800円(税5%込) プレイ人数 1~8人 レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 良作 ポイント DS唯一の弾幕STGボスラッシュがメイン気軽にドゥーム様と戦える現在はファンアイテム的な立ち位置 ケイブSTGシリーズ 概要 特徴 評価点 問題点 総評 余談 概要 ケイブの人気弾幕STG『ケツイ~絆地獄たち~』初の家庭用タイトル。 当時、アリカは『ケツイ』をPS2へ移植しようと考えていたが、完全再現できない部分があるため断念、お蔵入り状態になっていた。 そこでボス戦だけに的を絞ってDSにアレンジ移植という奇策を用いて発売されたのが本作である。 特徴 前述(そしてサブタイトル『デスレーベル』)の通り、本作は『ケツイ』における中ボスおよびボス戦のみに的を絞った移植が行われている。 移植元の原作とハードが全然違う、を通り越して「原作が縦画面仕様のアーケードゲームで本作がDSの通常保持前提のゲーム」という状態のため当然といえば当然なのだが、画面解像度が全く違う。ただし、その前提でゲームシステムやゲームバランスが本作独自の調整をされており、単体のゲームとして違和感のない造りになっている。 原作の解像度は縦画面で横224ドット×縦448ドット(1画素が正方形ではない)であり、本作の…というよりDSの1画面の解像度は横256ドット×縦192ドット。 シングルプレイと多人数でプレイ出来るマルチプレイ、他モードで保存されたリプレイを見るリプレイモードが用意されている。 シングルプレイには複数の難易度コースが用意されており、基本的にはコースごとに指定されたボスを順番に全て撃破し、新たなコースを解放していくという構成。 コースを中止せずクリアかゲームオーバーのどちらかまでプレイしきると、次に同じコースを挑戦する時の初期残機が最大20まで増加。ただし、DOOM MODEやEXTRAでは残機増加はしない。 登場するボスは原作の登場順とは関係なく、終盤のボスの後に1面のボスが登場するなどの変則的編成にアレンジされている。1度遭遇したボスはトレーニングで何度でも再戦可能。 初期出現しているコースは3つ。そのうち一つはACの真ボス「光翼型近接支援残酷戦闘機エヴァッカニア・ドゥーム」のバリエーションと連戦する「DOOM MODE」であり、攻略ルートから独立した存在となっている。 マルチプレイは、1VS1の「VSモード」と最大8人で協力プレイする「絆モード」の2つが用意されている。 「VSモード」は後述するEXTRAコースを易化したような専用ステージで稼いだ倍率を競う。倍率差を示すゲージが5秒間振りきれると決着、ステージ完走しても決着しなかった場合エヴァッカニア・ドゥーム戦のサドンデスになる。 「絆モード」では画面下部にゲージが表示され、このゲージがなくなるとランダムで選ばれた次のプレイヤーに交代していく、というリレー形式のシステムになる。またノーミス時間によってボムが支給される。 攻略内容がACと大幅に違う事もあり、基本システムも変更されている。 ACでは道中で稼いだ倍率チップを保った状態でボスを速攻するのが重要だったが、今作では道中がないためボスにショットを当て続けるだけで倍率チップが出現する。近づくほど高いチップが出現する点はAC同様だが、所謂「着火」(*1)はないため、いかにしてボスの近くをキープし続けるかが得点にダイレクトに響く。 ただ近づいて撃つだけでは高得点は出せず、ロックショットを展開しすぎてオプションのショット当てすぎないように、しかし敵に自爆されないようにロックショットを撃たなければならない。 ボス戦中に倍率チップが大量に飛び交うと視認性が悪くなることを考慮して、倍率チップの表示時間はコンフィグで変更可能(4フレーム(4/60秒)~無制限)。 オートボムが搭載。発動すると所持しているボムを全て消費して1回分撃墜を回避し、一定時間敵弾にスローがかかる。オプションからON/OFFの切り替えも可能。 手動ボムの効果が「敵弾を消して倍率チップに変換する」という稼ぎ用のシステムになった。これに伴いボムは次のボスが出る度に最大まで補充される。ノーミスで抜けるとボーナスとして1発おまけされてスタート。 ACではAタイプとBタイプで当たり判定の大きさが若干違ったが、今作では同じ大きさになっている。(後述する「「おしえて! IKDさん!!」」の中で具体的に説明される) ケイブ家庭用作品では珍しくおまけ要素も搭載。 「EVACリポート」は前述の通り、ゲームプレイで条件を満たすとパネルが解放されていく。パネルを全て揃えると各ボスのデザイン画が完成し、「おしえて! IKDさん!!」の内容が解禁されていく。 「おしえて! IKDさん!!」はメインプログラマーの池田恒基氏本人によるゲームの解説やACのプレイ動画を参照できる。主人公たちとの貴重な会話シーンも見れる。 評価点 ボス戦のみに的を絞ったおかげで弾幕は若干アレンジされつつも再現されている。 難易度が低いとさほど弾も出ないが、最終的にはやっぱりAC相当の弾幕が展開される。 最高難易度クリアで登場する(*2)「EXTRA」では、まさかのAC版のSTAGE5(*3)がまるごとプレイ可能。敵配置が別物になっているものの、AC版の雰囲気を味わうには十分な内容に仕上がっている。 例えば中ボス後の道路のあたりはスカイフィッシュ(雑魚戦闘機)ではなく大量の陸戦車が現れる等、ゲームとして違和感無く面白いアレンジが効いている。たまにやたら移動速度が速い戦車も混じっているネタから、「チョロQ地帯」なんて呼ぶ人もいるそうな。 ハード性能の影響もあり、難易度は全体的に下方修正がかかっており初心者でも手軽にプレイ可能。 ボムの使用を推奨するシステムやオートボム、またEVACリポートの長期間解除(*4)といった救済も多く初心者にもかなり優しめ、弾幕STGの入門としても良いと思われる。 リタイアさえしなければ、同じコースを繰り返すたびに問答無用で残機は増える。ボムの無敵時間の長さも相まって、初心者でも繰り返しプレイで確実にクリアに近づけるように設計されている。 とは言っても難易度曲線などを考慮すれば十分バランスは取れており、中・上級者でも楽しめる内容に仕上がっている。特に残機固定の終盤コースは上級者でも相当に手を焼く。 「おしえて! IKDさん!!」がなかなか面白い。 今作そのものだけでなく、AC原作版の攻略情報まで教えてもらえるため意外とためになる。文章だけでなく、イラストや実際のプレイムービーまで見せてくれるため非常に分かりやすい。 ちなみにユウマが初心者向け解説、アリスが上級者向け解説、スティールがAC版の要素の解説、エヴァンズマンがAC版暴露話担当。 地味に笑えるネタ要素。 ファンアイテム的な立ち位置ということもあってか、昨今のケイブらしいバカゲー的な要素も含む。例えば…… 「おしえて! IKDさん!!」で登場する池田氏は実写取り込み。地味にポーズのパターンも多いので爆笑必至。「おしえて!IKDさん!!」タイトル画面でエヴァッカニアの代わりに、たまに池田氏が登場することもある。(*5) 「アリスにのみ信頼を寄せている」「愛人が男性である」という裏設定通り、アリスを狙うロイド・エヴァンズマン(知らない人に解説すると、アリスとはパッケージやポスターにも登場している主人公の男キャラでありつまりそういう事である)。そしてそのエヴァンズマンの事情を知らず、根掘り葉掘り恨みの兄のことを聞かれ顔面蒼白するユウマ。 AC版の知られざる不具合や仕様を暴露しようとして池田氏にボコボコにされるエヴァンズマン。(ちなみにエヴァンズマンが暴露しようとした話の尽くは割と有名。ネットで調べれば出てくるレベル) 最終章では池田氏のみならず、アリカの三原副社長等ほかのスタッフも実写で登場。そしてメール文章ラストの選択肢が YES と OK 。 やたら多いエヴァッカニア・ドゥームのバリエーション。もはや看板キャラ扱い。 DOOM MODE限定の「光翼試作型」「光翼型試作支援機」「光翼型近接支援残酷戦闘機」「光翼重装迎撃型残酷戦闘機」他にもモードごとに多々。そしてこの大量のバリエーションで、本作の約半数のコースという幅広い難易度に対応している。 本作のコンセプトの1つに「気軽にドゥーム様と戦える」というものがあり、実際ゲーム開始直後にバトルへ直行可能(おまけにそのDOOM MODEコースは体験版にも搭載)。それでいいのか真ボス。 原作は至極硬派なミリタリーものだったが、それ相応に濃い裏設定・ネタ要素(特にエヴァンズマン関連)があったのも事実。それをケイブファン向けにはっちゃけさせちゃったのが今作である。 問題点 やはりDSの画面では弾が見づらく、この点で無駄に難易度が上がっている。 画面の大きさの問題で画面外にパーツが出ていたりする事が多いため、全パーツを剥がして撃破などが困難なケースがよくある。 現在ならLLシリーズを使用する事で多少は改善可能。 ボムの仕様が大きく変更されたため、AC版とは違った感覚でのプレイを要求される点はやや不評。 緊急回避用ではなくスコア稼ぎ用であり、二周目や隠しボスの条件といった制限も特に存在しないため、ACとは真逆で積極的に使いきって行った方が明らかに得。 トレーニングでは唯一エヴァッカニア・ドゥーム系列と戦えない。 かなり手軽にその一部に実戦を挑めるとはいえ、この点は惜しまれている。 総評 数少ない、というかほぼ唯一のDSで遊べる弾幕STG(*6)。家庭用ハードで『ケツイ』を遊べる最初のタイトルでもあり好評を博した。 「ケイブの弾幕を手軽に楽しむ」一点に関しては携帯機&ボスラッシュメインということもあり最も優れている作品の一つといえる。 加えてディープなファン要素もあり、STGライトプレイヤーからディープなケイブファンまで幅広く楽しめる一作である。 余談 需要に反して生産数が少なかった。 ソフト全てにスペシャル攻略DVDが付属して発売されていたためと思われる。現在はプレミアがついており中古でも定価以上、新品だと1万円越えということが多い(2014年1月現在)。 後にXbox360とPS3向けに原作の移植版が発売された。 収録されている資料や「おしえて! IKDさん!!」の存在から、本作は現在はファンアイテム的な位置づけになっている。 公式サイトでは「ガンナー」と表記されていたエヴァンズマンとユウマが、「おしえて!IKDさん」では「オペレーター」と名乗っている。
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クイズ!! 美少女戦士セーラームーン~知力・体力・時の運~ 【くいず びしょうじょせんしせーらーむーん ちりょく たいりょく ときのうん】 ジャンル クイズ 対応機種 アーケード 販売元 バンプレスト 開発元 ガゼル 稼働開始日 1997年2月25日 プレイ人数 1人~2人 判定 良作 ポイント デフォルメされたキャラクター美麗なグラフィック攻略には根気が必要 美少女戦士セーラームーンシリーズリンク 概要 ストーリー ゲームシステム 評価点 問題点 総評 余談 概要 バンプレストから発売された『美少女戦士セーラームーン』のアーケード専用ゲーム第2弾。ジャンルはすごろくタイプのクイズゲーム。 タイトルは無印のままだが、アニメでは既に第5期にして最終章の『セーラースターズ』が放映されていた(終了していた)ため(*1)、同作に関する問題も収録されている。 全5ステージから任意のステージを選び、すごろくマップを進んでクイズをクリアしていく。全てのステージをクリアするとラストステージが出現し、ラスボスを倒すとエンディングとなる。 ストーリー セーラーサターンことほたるの父・土萠教授が再びセーラー戦士たちに勝負を挑んできた(*2)。 復活したダイモーンを倒すため、セーラー戦士たちは街や海底、ピラミッドなどを探索し、ダイモーンと戦いを繰り広げる。 ゲームシステム 操作は1レバー+4ボタン。 レバーは上下左右の順でA~Dボタンに対応している。クイズは4択式で各ボタンに対応。カーソル選択の際は1、2がカーソル移動、4が決定に対応する。 ゲーム開始時、コンティニュー時にはちびムーン、プルート、サターンを除いたメンバーから好きなキャラクターを選択できる。 すごろくマップ上では止まったマスに応じてダイモーンが登場、4択クイズで戦うことになる。 クイズ開始時、まれに仲間たちがサポート能力を発揮し、ノルマを減らしたり解答を教えてくれたりする。 素早く解答すると「即答ゲージ」が溜まっていき、最大になると必殺技が発動。ノルマを無視してクリアになる。 クイズをクリアすると4枚のカードから1枚を入れ替えることが出来、同じ柄のカードが4枚揃うと絵柄に応じたキャラクターが仲間になる。仲間になったキャラクターは前述の通りクイズの際に助けてくれる。すでに仲間になっているキャラクターの絵柄を揃えると、そのキャラクターの人形(後述)が貰える。また、仲間にした人数に応じたクリアボーナスも入る。 一度仲間になったキャラクターはゲームを終了しない限り最後まで一緒について来てくれる。 + 各キャラクターの能力 セーラームーン 答えを3択にしてくれる。 能力発動時、稀にタキシード仮面のボイスが入り2択にしてくれる事もある。 セーラーマーキュリー 正解と思われる答えを教えてくれる。が、間違っている場合もある。 セーラーマーズ 敵の特殊攻撃(タイムを減らす、ライフを吸い取るなど)を封じる。 セーラージュピター ライフをひとつ回復してくれる。 セーラーヴィーナス ノルマを減らしてくれる。 セーラーウラヌス ジャンル選択させてくれる。 セーラーネプチューン 解答時間の減少スピードを遅くしてくれる。 セーラーちびムーン プレイヤーキャラクターや仲間にはならないが、ランダムに登場してノルマを1減らしてくれる。たまに失敗することもある。 すごろくマップには様々なイベントが用意されており星型のマスに止まることで発生する。 タキシード仮面が登場し、先のマスまで進めてくれたり、ちびうさとほたるのお店で特殊効果のあるアイテムを貰ったりといった救済効果も多い。 マップ上にはたまに罠が設置されており別のマスでアイテムを取得することで回避できる。回避できなかった場合はちびうさとほたるの店に寄れなくなったりする。 仲間の人形を取得した場合、次のクイズでその仲間と同じサポート能力を必ず発揮してくれる。 ステージ中盤と最後にはボスキャラクターが登場。必ず戦わねばならない。 ボス戦では最後の1ノルマで間違えるとノルマが全回復してしまうペナルティが発動する。 その他、ダイモーンによっては間違えるとライフを吸い取ってノルマを回復してしまうなどの特殊ルールが発生する。 ラスボス戦では必殺技を含む一切のサポートがなくなるガチ勝負となる。 評価点 ACらしくグラフィックが非常に美麗。 ゲーム中のキャラクターはダイモーンを除いてデフォルメされているのだが、非常によく動く。必殺技アニメも小さいながら原作のバンクを再現しておりクオリティが高い。 ちなみに各種必殺技はダイモーンが登場した第3期『美少女戦士セーラームーンS』後半のものが採用されている。 リアル体形であるダイモーンや各ボスキャラクターの作画もレベルが高い。ボスとしてカオリナイトやウィッチーズ5といった原作の幹部キャラクターもしっかり登場する。 マップ上のちびキャラクターたちのパターンも多く、かわいく動いているのを見るだけでも楽しめる。ボイスも豊富で様々な場面で喋ってくれる。 サイコロを投げるだけでも、目の前に転がしたり、真上に投げて頭に当たったりと違ったパターンが用意されている。待機中の動作も非常にかわいい。 ステージの途中ではプレイヤーキャラクター以外のメンバーが休んでいたりするが、それぞれに個性があり楽しませてくれる。 前述の通りラスボス戦はガチ勝負なのだが、それを乗り越えると最後には必殺技で締めくくる、と熱い演出もある。 ボス戦でのノルマ回復など厳しそうに見えるが、正解していけばいつかは必殺技が発動するため、先へ進めずに詰むといった事もない。 ギリギリで必殺技が発動し、クリアできた時など爽快感もあり楽しい。慣れればボス戦で必殺技を使うため、わざと回答を遅らせてゲージを維持するといった戦略を取ることも出来る。 タキシード仮面やちびうさとほたるのお店で貰えるアイテムなどはどれも強力な効果で、救済は非常に多い。 問題点 前述の通り、マップ上に罠が設置されている場合があるが、回避する方法は基本運頼み。 アイテムの置いてあるマスに止まれなければ意味がないので回避が難しい。ただし、一定数先へ進めたりするので、ボーナスを気にしなければ有用な場合も。 長丁場になりやすい ステージ攻略は当然サイコロの出目に左右されるが、ステージ数も多めで場合によってはかなり長時間のプレイを強いられる事となる。 クイズの内容もやたらマニアックな問題があり、ハマると中々先へ進めない事も。 前述のように必殺技があるので、いつかは進めるようになってはいるが。 ちびムーン、プルート、サターンが使えないのは少々残念。 特にサターンはラスボスである土萠教授と最も因縁が深いキャラクターなので使いたかったところである。 総評 難易度はやや高めながら、原作愛にあふれたゲームデザイン、アニメーションなどが楽しませてくれる良作クイズゲームである。 内容や展開は非常に出来が良いのだが、セーラームーンブームも下火になっていた頃の制作であるだけに、残念ながら家庭用には移植されていない。しかし、現在でも稼働しているゲーセンが確認できる。 攻略には根気が必要だが、デフォルメされたキャラクターたちを見るだけでも楽しめるので、一度はコインを入れてみたい衝動にかられるだろう。 余談 本作をプレイステーションかセガサターンに家庭用移植する企画があったようだが、結局実現しなかった。 1997年2月にアニメ版が終了して以降、関連作品も一気に少なくなっているので、ゲーム出来とは関係なくブームの下火が原因なのかもしれない。
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Yes! プリキュア5 GOGO 全員しゅーGO! ドリームフェスティバル 【いぇす ぷりきゅあふぁいぶごーごー ぜんいんしゅーごー どりーむふぇすてぃばる】 ジャンル なりきりアクション(ACT、SLG、ADV、etc) 対応機種 ニンテンドーDS メディア 512MbitDSカード 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 朱雀、カーパイン 発売日 2008年10月30日 定価 5,040円 判定 なし ポイント 現在では珍しいプリキュアのアクションゲームオールスターズらしくお祭りゲー激しすぎるキャラ差 プリキュアゲームリンク 概要 ゲーム内容 評価点 問題点 総評 概要 プリキュアシリーズ5周年を記念して、『映画 プリキュアオールスターズDX』より一足早く歴代プリキュアが集合したゲーム。 ゲーム内容 登場するのは、初代『ふたりはプリキュア』から、当時放送中だった『Yes! プリキュア5 GOGO』までのプリキュア9人と、『ふたりはプリキュア MaxHeart』に登場したシャイニールミナス、『5 GOGO』に登場したミルキィローズを加えた11人。 シャイニールミナスとミルキィローズは厳密にはプリキュアではないが、本作を皮切りとしてこれ以降でもプリキュア集合企画では、だいたい「プリキュアの仲間」扱いで一緒にカウントされていく。 各作品の正式タイトルが長いので、本稿ではこれ以降、原作タイトルを以下の形に略して表記する。 『ふたりはプリキュア』⇒『無印』、『ふたりはプリキュア MaxHeart』⇒『MH』、『ふたりはプリキュア Splash☆Star』⇒『S☆S』、『Yes! プリキュア5 GOGO』⇒『5 GOGO』。 全20話からなる「おはなしモード」があり、それぞれの話で出てくるミニゲームをもう一度遊べるモード、話の最後に出てくるボス(ラスボス含む)ともう一度戦えるモードがある。 おはなしモードではそれぞれの話に中心になるキャラクターがいて、所々で表情選びが発生し選んだ表情(*1)によって会話の内容が違う物になる(展開は変わらない)。また表情を選んだ時にバトルで使える青いバラのゲージが増えたりする。その後話の内容にちなんだミニゲームが発生し、終了後に敵が現われ変身して戦う、といった流れ。 バトルに勝利した後(敗北した場合は後述)、締めの会話がありゲットしたコレクション(*2)が表示されて終了となる。 1度クリアした話は何度でもプレイでき、開始時にバトルなしを選択できるが、それだとコレクションが手に入らないようになっている。 評価点 オリジナルのオープニングの出来がいい オープニング曲の「プリキュアモードにswitch on」は、のちのイベントやコンサートでも歌われたりしている名曲。流れるアニメもゲームオリジナルの新作。 後にオリジナルのオープニングは、DVD『映画プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!』の初回限定版に収録されている。 このゲームオリジナルのオープニングは好評だったようで、後の作品にも引き継がれていく。中には「安心のオープニング買い」と言う強者までおり、後の『GO! プリンセスプリキュア』のゲームでオリジナルのオープニングが無かった際は残念がるファンが多かった。 充実のキャラクターボイス タイトルからメニュー画面まで各キャラクター(*3)がボイスで案内してくれる。 表情選びとそれに準じた会話が面白い 原作に近い話もあり、『5 GOGO』のキャラクターとほかのシリーズのキャラクターの会話はこのゲームオリジナルの物であり種類も結構ある。選んだ表情によってはおかしな会話になることも。 妖精たちに逆切れしてしまったり、パーティーに乱入してきた敵を歓迎してしまったりする。 『Splash☆Star』の美翔舞がメインの話では、敵出現後の表情選びで笑顔を選ぶと舞がボケ、咲が突っ込むという原作を知るファンからすればありえないシーンも見られる。 敵との会話でも原作に近いところとそうでない所でそれぞれ楽しめる。 ゲームのシナリオも確りとクロスオーバできていて良い タコカフェを一緒に手伝う『無印 MH』と『5 GOGO』の面々。なぎさのラクロスとりんのフットサルの試合の応援に行き一緒に差し入れの弁当を作る『無印 MH』と『5 GOGO』の面々。皆でうららの撮影に同行し急きょ代役を務める事になったひかり、こまちの小説の挿絵を頼まれる舞、『無印 MH』『S☆S』『5 GOGO』のメンバー全員で行うクリスマスパーティなど良く出来ている。 ゲームオリジナルの敵「シシキ」 シシキというオリジナルの敵(声・梁田清之)が要所で出てくるのだが、これがいい味を出していて、バトルでも徐々に強くなっていくいいライバル。 性格は好戦的な戦闘狂だが抜けている所もあり、くるみが拾った子犬を捕まえた際には子犬を交換条件にローズパクトを要求すればいいにもかかわらず(と言うか多くのファンはそうするだろうと予測していたのに)素直に子犬を返し、敗北後にその事に気付くなどドジな一面も いずれのシナリオでも場の空気を読まずに乱入し、メンバーから「また来た」「場所を考えろ」「空気読めよ」と言わんばかりに邪険に扱われる。 しかし、本人は空気を読んでいるつもりらしく「○○(メンバーが参加しているイベントや行事)に参加ついでにローズパクトを渡してもらおうか」「素直に渡せば帰る」と言っているが、メンバーからしたら空気を読んでいない事に変わりはなく上記の様に邪険にされる。 迫力のバトルシーン バトルも迫力があり、掴まれたあとカットに入る時に名前を呼びあったり(ブラックが「ドリーム!」と言ったり、レモネードが「ルミナス!」と言ったり)、バラのゲージを使っての合体技や締めの必殺技が楽しめる。 そして歴代プリキュア達が入り乱れ、敵に同情したくなるほどフルボッコにする様は見ていて爽快。 バトルで負けても大丈夫 バトルで負けた場合は再戦になるのだが、敵が弱体化されているため倒しやすくなっている。ゲームに慣れていない子供に易しい仕様と言えるだろう。 お話をクリアするともらえるコレクションがきれいに書かれていて、見ているだけで癒される。 問題点 キャラクターの扱いや性能に差がある タイトルコールをしたキャラクターが案内をしてくれるのだが、登場頻度に差がある。 メインメニューをキャンセルしてタイトルに戻ることで違うキャラクターに変えられるのだが、ミントやスコルプ等がよく出てくるのに対して、ドリームとレモネードはめったに出ない。 おはなしモードでは『無印 MH』の雪城ほのか(キュアホワイト)のみメインの話が存在しない。 『S☆S』の2人でも日向咲(キュアブルーム、キュアブライト)が3つに対し美翔舞(キュアイーグレット、キュアウィンディ)が1つだけと差がある。 バトルでは遠距離攻撃ができるウィンディがチート級に強すぎる上、ホワイトとレモネードもかなり強いのに対しブルームやルージュは動きが遅い、技の出が遅い、隙が大きいと欠点だらけ。 ブライトも通常攻撃が遠距離なのだが相方のウィンディの完全下位互換なため使い勝手が悪い。 ただしウィンディは、肝心のラスボス戦では使えない。 キャラクターが多い為、性能差が生じる事は仕方ないにしても、何故かルージュやブルームなど体育会系ポジションの赤(オレンジ)系キャラクターの性能が総じて低い(一発一発の威力は高いのだが)。逆にダッシュキックが強いホワイト、ハート(回復アイテム)を良く落とすイーグレットとローズ、スピードが速く通常攻撃に隙の無いレモネード、青い薔薇中心のドロップでテクニカルだが空中コンボのヒット数が一人だけ多く通常攻撃も隙がないアクアと文系キャラクターは強い。 しかも、上記の5人は全員移動速度と通常攻撃の初速度が早く空中攻撃に急降下がついている。 それ以外のキャラクターについては、防御力以外の能力が総じて低く(*4)普通に使えば最弱候補だがバトンの光の先端を当てるようにし、かつコンボの最後に出るハーティエルアンクションを出さない(*5)ように調整すればそこそこ戦える上級者向けのシャイニールミナス、通常攻撃の終盤がラッシュになっていてドロップがサポートジュエル中心のため高火力を出せるドリーム 移動攻撃だけはホワイトと並んで強いブラック、移動速度の速さと急降下攻撃だけは最低限ついてるミントなど。 多すぎるアイキャッチ ミニゲームやバトルなど場面切り替えの時にやたらとアイキャッチが入りまくる。 意味のない表情選び 話によってはバトル終了後に表情選びがあるのだが、ここでゲージが増えても次の話には引き継がれないので選択の意味が薄くなっている。 擁護すると、このゲームはパーティの入れ替えが地味に激しい。『5 GOGO』のキャラクターがメインの為に気付きにくいが、彼女らに協力してくれる『無印 MH』と『S☆S』のメンバーがころころ入れ替わる。故に『無印 MH』と協力する話でためたバラゲージが『S☆S』と協力する話で使えたら確かに変なのだが、『無印 MH』『S☆S』がメインの話は兎も角『5 GOGO』がメインの話は別に引き継いでも良かったのでは? 自由に選べない表情選び 表情選びが自由に選べないと言うと誤解を招くが、表情を選ぶ際に選ぶ表情のイラストがグルグル回ったり、シャッフルされたりして自由に選ばせてくれない時がある。イラストの動くタイミングを間違えると意図したのと違うものが選ばれたり、シャッフルされた場所を忘れると適当に選ぶしかない。特に後者はシャッフルされる表情の場所をしっかり見て覚えておかないとどうしようもない。 シャッフルと言っても目で追える速さなので落ち着いてみれば問題は無いが、何らかの弾みで目を逸らしてしまったり、ド忘れしてしまう事もある。 バトルのバランスがやや大味 こっちの攻撃力は低め(キャラクターによって差はある)で敵の体力が多いためなかなか倒せないのだが、敵の攻撃力は大きくラスボスの攻撃では1撃で8割くらい減ることもある。 敵の大半の攻撃はこちらが攻撃行動していなければ自動で回避する。 基本的にAボタンの連打によるごり押しでいいが、後半はそれだけでは厳しい。アクションゲームを普段プレイしない女児には厳しいか。 『5 GOGO』のキャラクターが参加するバトルでは、最初に操作するキャラクターを『5 GOGO』のキャラクターの中からしか選べない バトル開始後すぐ交代できるため、バトルに支障はないのだが。 他作品のキャラクターの変身の掛け声やアイキャッチは、『5 GOGO』のキャラクターが参加していない話のバトルでしか見れない。 『5 GOGO』のキャラクターが参加する話は、一様『5 GOGO』メインのシナリオである為にやむなし…? ブンビーのボイスがない 『プリキュア5』無印の初期から『5 GOGO』の最後まで敵として登場し続け、最終的には改心して劇場版オールスターズにも登場し一般市民に交じってプリキュアを応援するほどの重要なキャラクターなのに、グラフィックはあるもののボイスが収録されていない。エターナルの同僚スコルプのボイスはある。 『S☆S』の敵幹部のグラフィックが用意されていない 『S☆S』の敵幹部が何人か名前付きで出てくるのだがグラフィックがない。特にミズ・シタターレは登場後の咲の表情選びで名前を間違えられるのだが、選んだ表情によって違う間違えられ方をするという原作を知っていればニヤリとさせられる展開があるにもかかわらず、である。 霧生満と霧生薫に至っては影も形もない。原作では一年通して重要な役割を果たし、最終的に改心してプリキュアの仲間として戦ったほどの存在なのにもかかわらずである。 もっとも霧生姉妹に関しては、立ち位置が特殊すぎるため出しにくかったと思われる。まさか敵扱いでは出せないし、かといってプリキュアだけでも頭数が多く持て余し気味のところ、これ以上に味方の数を増やすのも敵が可哀想すぎる苦しい。 集める意味の薄いコレクション コレクションをコンプする為には、全ての話を最低2回クリアする必要がある。なのにコンプリートしても何も起こらず、自己満足にしかならない。 総評 ファンの人ならば十分に楽しめる佳作ゲームである。 少々作りこみが足りず名作と言い切れない部分があるのが惜しいが、最低限の体裁はちゃんと整っている。プリキュアを直接に操作し敵と戦うアクションゲームは希少であるため、ジャンル面からの需要もなくはないだろう。 またプリキュア本来のターゲットである小さい子向けとしてならば、申し分ない出来だと言えよう。
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「修正依頼」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。依頼内容は「賛否両論ととれる表記に関する是正」「ギャルゲー要素に関する記述の調整」「評価点内の簡潔な文章の補強」です。 モンスターファーム4 【もんすたーふぁーむふぉー】 ジャンル 育成シミュレーション 対応機種 プレイステーション2 発売元 テクモ 発売日 2003年8月14日 価格 7,140円(税込) レーティング CERO 全年齢対象 廉価版 PlayStation 2 The Best2004年2月26日/3,150円(税込) 判定 なし ポイント キモいリアルデザイン何故かギャルゲー風味冒険が中心 モンスターファームシリーズリンク 概要 評価点 問題点 謎のギャルゲー要素 バグ 総評 概要 テクモの人気育成シミュレーション『モンスターファーム』シリーズの据え置き4作目。 ナンバリングとしては3作目なのだが、前作『モンスターファーム (PS2)』が『3』にあたるため、こちらは『4』となる。 今までにはなかった5体同時育成や、その他様々な新要素により期待された。 評価点 OPが歌付き。主題歌は「モーニング娘。」OGである市井紗耶香氏の「4U~ひたすら~」。 アニメのクオリティも良い。 チーム戦やタッグ戦は概ね好評。 今までは一体ずつしか育成できなかったが本作では五体同時育成が可能。 これにより自分の好きなモンスターをいっぺんに育てることができた。 但し、この点はスケジュール管理の難しさなどから賛否両論にもなる点である。 ガジェットの配置によるカスタマイズ(*1)はそれなりに面白い。 戦闘のテンポが『3』に比べて速く、良くなった。また技を出している間は残り時間は止まるがガッツの回復はするので、より多くの打ち合いが出来る。 属性が追加されたことで戦略の幅が広がった。 火、水、雷、風等の属性を技に付与することができ(一部付与できないもの、はじめから付与されているものもある)属性によって技の威力、命中率、ガッツダウン率、クリティカル率のいずれかが変動する。 例えば風属性の場合は命中率と威力が上がり、ガッツダウン率、クリティカル率が下がるといった具合。 「斬」属性や「叩」属性等も存在し、モンスターごとに耐性もあり、例えば斬耐性が大きいモンスターに斬属性技を打ってもダメージは伸びない。 大会の会場や背景の演出も良い。 「冒険」が劇的に進化。 従来の作品では、モンスターを動かしてモンスターに探索させるだけだった「冒険」ないし「たんさく」だが、本作では3D空間でプレイヤーキャラクターと共にモンスターが歩き回り、時にモンスターに騎乗して駆け回り、ノラモンは共に冒険へと出撃してきたモンスター達で協力して撃退する事ができる。 アニメ版を見て憧れていた人も多いであろう、モッチーやスエゾー等の人気モンスターとの冒険、ライガーやドラゴンへの騎乗が本作では実行できるのである。 問題点 モンスター関連 『3』ではモンスターのグラフィックが子供向けの可愛らしいものだったものが旧来ファンから賛否両論だった為か、本作ではグラフィックがリアル路線に戻った。しかし前作のグラフィックをそのままリアル化したため、「キモくなった」と言う意見が強い。 さらにモーションは前作の完全流用。 また『3』で削除されたモンスター合体も本作で復活したのだが、『2』で可能だった合体のパターンが大幅に削除されている。 特に酷いのがジョーカー種とヘンガー種で、『2』ではパターンが豊富にあったにもかかわらず、本作では純血種と特殊派生の2パターンしかない。またナーガ種やゲル種なども、『1』からあった合体パターンの殆どが削除された。 一方でコロペンドラ種は派生パターンがかなり増えている等、不平感が大きい。 新たに追加された合体パターンも「いくらなんでも無理があるだろ…」としか言えない組み合わせも多い。特にコロペンドラ種がサブのものなど。 特殊派生に使用できないものや入手困難なものがいくつも存在する。 ノラモンとして登場する特殊派生は、モンスター甲子園の上位入賞者に図鑑データが配信された。その時の入賞者以外は育成不可能。 少年ジャンプ・Vジャンプの懸賞で手に入るCDからしか再生できない特殊派生も登場した。 これらのごく一部のプレイヤーだけが育成できると言う手法が取られたのは本作が初めて。(*2) また、ライバル専用の特殊派生はプレイヤーは完全に育成不可能。ただしプレイヤーが育成できない敵専用の特殊派生自体は「2」にも10体以上存在したため、本作に限ったことではない。 隠しモンスター関連 隠しモンスターの数が四種類と激減した。しかもドラゴンやヘンガーなど初代からの隠しモンスターの代表格は最初から再生、育成可能にもかかわらず、何故かモッチーを隠しモンスターにする意味不明さ。 モッチーはテレビアニメ版ではメインのモンスターで、本作のOPアニメでもメインで描写されているため、この待遇は不自然である。 戦闘・大会関連 新システム「カウンター」のおかげで命中、回避のステータスが若干空気に。(カウンターが成功すれば絶対必中、回避不可の攻撃で反撃できる) その為、回避特化型のモンスターが不利になってしまった。 また、攻撃を行うと「反撃されるリスク」を抱えるようになってしまった。 従来は数種族に自爆技がある程度で、また忠誠度が低いときに確率でスキを見せることはあったが、基本的には攻撃時に大きなリスクと呼べるものは無かった。 同じボタンで技を選び続けることで「チェインボーナス」が加算されるが、ぶっちゃけ空気。せいぜいカウンターされないようにバラバラのボタンで技を選ぶ程度。 主人公キャラの追加 以前のシリーズは主人公=完全なプレイヤーという形だったが、本作では主人公キャラのファンを追加した。 主人公ファンはストーリー中こそセリフは多いものの、ストーリーをクリアするとイベントがないためセリフがなくなり、従来の主人公と同じようにまったく喋らなくなる。 大会で戦うライバルモンスターは全作中最多。しかし対戦するのは一回限りに加え、能力値が平均的であまり個性が無く印象に残りにくい。 優勝してもらえるアイテムが全て餌アイテムのみと個性が無い。前作までは非常にバラエティに富んでいた。 インビテーションマッチや二大陸対抗戦などの特別試合も無い。 ただしクチビリーヌ系統だけ能力がやたら個性的。 大会の空気化。 本作はシナリオと冒険をメインに据えた作品になっていて、大会の重要性が薄い。従来の段位制は廃止され、「四大大会」も存在しない。(*3) 最高ランクのSランク公式戦を優勝しても特にイベントなどもない。 モンスターのランクを上げないとパラメータが伸びなくなる。また、序盤のイベントは公式戦に勝利しないと進行しない。 取って付けたようなこの仕様が大会への参加を強いる事で、育成の自由度を狭めている。四大大会のような目標が無いせいでやらされている感が否めない。 また、前作までは無条件で公式戦に参加できたのに、本作では公式戦以外の大会で三回以上優勝してからでないと公式戦に参加できない。これをランク上げのたびにやらないといけないので余計に育成が不自由なものに。 その他 冬眠の大幅劣化。 『3』までの冬眠はいわゆる「モンスター預け所」のような物で、冬眠と復活が自由にできた。 しかし本作では一度冬眠させたら二度と復活させることができない。これでは冬眠ではなく永眠である。 このため本作にはモンスターを預ける場所が無い。つまりファームに最大数育成モンスターがいる状態で円盤石の再生を行いたい場合、必ず一体冬眠させて空きを作らなければならないのである。 それなのに冬眠できるモンスターの最大数は5体と少ない。冬眠場所が満杯になったら合体で減らすか、削除するしかない。 ちなみに冬眠のコマンドを選択すると「引退させるモンスターを…」と表記されるためややこしい。そして冷凍させて引退させたモンスターを削除させる際にも「引退させますか」と聞かれるため、「引退させたモンスターをさらに引退させる」ということになり、さらにややこしい。 週末パートの仕様。 本作では各週毎に週末パートがあり、その時に大会に出るかアイテム屋などのある街に行くか冒険に行くか決めるため、同じ週に大会とアイテム屋両方に行くことはできない。 週初めにリオの立ち絵が表示されない。他作品であれば毎週助手がモンスターの体調を教えてくれるなど何らかの形で出てくるが、本作は何らかのイベントが起きないと助手の顔が見れない。 技習得の仕様。 技は従来と違い冒険中の戦闘で手に入れた経験値でレベルを上げることで習得する。習得順が決まっているため、「不必要な技は切り捨てて必要な技だけを習得する」ということが出来ない。その為、覚えたい技が高レベル帯にある場合は相当のレベル上げ作業を行わなくてはならない。 その割にモンスターによっては低レベルの内に強力な技を覚えたり、逆に高レベル帯になるまでパッとしない技しか覚えないモンスターもいる。 冒険の仕様。 1回の冒険に掛かる時間は一時間以上となることがザラ。それだけの長丁場にもかかわらず中断セーブはできない。 スケジュール管理の面倒臭さ。 従来のように毎週その都度選ぶのではなく、スケジュールを設定し、週を進めることで育成が行われる仕様になっている。事前に数週間分組む事も今週の行動前に組み替える事も可能だが、慣れるまでは設定し忘れ、設定し間違えが起きやすい。トレーニングガジェットを使わせたいモンスターが被るなど管理の困難さもある。 冬眠が前述の仕様なので、1体ずつ育てて必要な時に起こすと言う事はできない。そのため、3体同時に出撃するためには最低3体を同時に育てなければならない。 冒険に同時に連れていけるのは3体までのため、4体以上の同時育成の必要性はあまりない。 クリア後は隠しダンジョンが解禁され強力な裏ボスがいるが、戦闘前後にすら会話シーンなど特にイベントも存在しないため、いまいちやりがいにかける。 謎のギャルゲー要素 本作のアイテム屋の店員は殆どが女の子で、何回か通うと接客態度が変化し、頬を赤らめ主人公に惚れているような素振りを見せる。 一応、品物の数が増えるなどの変化があるので、意味がないというわけではない。 結構な回数通わないといけない上、上記の同じ週に大会とアイテム屋両方に行くことができない仕様もあり、通っている間は中々大会に出られない。 このようなことから本作は「ギャルゲー」、「女の子の頬を染めるゲーム」と呼ばれることも。 ちなみに4つある街全てにアイテム屋があるが、そのうち一つだけおばさんが店員の所がある。そこはいくら通ってもおばさんは頬を染めないし品物も増えない。 頬なんて染めなくていいからせめて常連さんということでサービスぐらいしてくださいおばさん。 バグ ED後に入手できる「虹色の円盤石」は???派生の何かが出てくるはずのアイテムなのだが、バグによりゴーレム種の「ガジェッターG」しか出ない。 使用しているPS2のモデルによっては、EDのスタッフロールを最後まで見るとフリーズが発生する。これが起きてしまう場合、ED後のセーブを行うにはスタッフロールをスキップする必要あり。 総評 『3』をも上回る新要素・変更点の多さで、作品自体が冒険へ旅立っている内容になっていた。 しかしゲーム内容の大幅な変更は、当然のように旧作ファンからは賛否両論という結果に。 冒険に比重を置きすぎてしまってゲームの目標であった名人位獲得を廃止してしまった点も大きい(*4)。 しかし、不満点・変な要素は多いが、五体同時育成やタッグ戦・チーム戦、冒険などの新要素を評価する声があるのも事実。 しっかりと煮詰めてさえいれば良い作品になりえたと言え、全体的に勿体無いと感じられる作品である。 批判的な意見が多い本作とはいえ、本作をやり込み楽しんだと言うファンも存在しており、『3』以上にファンの意見が極端に分かれる結果に終わった。
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シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件 【しゃーろっく・ほーむず はくしゃくれいじょうゆうかいじけん】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 ファミリーコンピュータ メディア 1MbitROMカートリッジ 発売元 トーワチキ 発売日 1986年12月11日 定価 5,000円 判定 クソゲー ポイント 暴力が支配するイギリスシステム解説を平然と誤記(あるいは故意のミスリード)理不尽な難易度、自画自賛推理ADVだと思ったら、意味不明な『マッピー』だった シャーロック・ホームズシリーズ 概要 特徴 問題点 評価点 総評 その後の展開 概要 言わずと知れたアーサー・コナン・ドイルの有名探偵小説『シャーロック・ホームズ』シリーズを題材としたアクション・アドベンチャー。トーワチキの処女作でもある。 『最後の事件』終了後の時系列をベースとし、令嬢を誘拐した犯罪組織に迫っていく本作独自のストーリーが展開される。 特徴 横スクロールアクションではあるが見下ろし型と横方向型の二種類を用いている。 市街や建物で一般市民と触れ合うが、触れるだけでダメージを受けるため、マップ上の市民は誰もが敵。 倒した場合見下ろし画面ではお金が、横方向画面では世間話を含めた情報が入手できる。 推理力ステータスの存在。 虫眼鏡で情報を入手するために必要な値。街の人から情報を入手することで増加。情報そのものは横方向のスクロールマップの敵を倒す事で入手。(*1) セリフを聞いた後は「AB同時押し」で通常画面に戻る。面倒くさいがA・Bボタンをどちらも攻撃に使用するゲームなので、「攻撃を連打したらセリフを見る前に閉じてしまった」という問題は避けられる。 情報屋という存在もありはするのだが、あまり役に立つとはいえない(後述)。 問題点 ホームズを冠しているが探偵アドベンチャーものではなくアクションゲーム 画面に現れる敵を倒しお金や情報を入手するならアクションゲームとして普遍。しかしこのゲームで該当する報酬は探偵としての調査とそのための資金である。すなわちいきなり襲ってくる一般市民を蹴り倒して情報を貰い、さらにお金を奪う探偵となり、ホームズを題材にしたゲームとしては失格。「足で稼ぐ」とはそういう意味ではない。 それに飽き足らずアクションゲームとして難易度を上げるためか、銃弾が飛び交うこともざら。19世紀のイギリスだからってそこまで殺伐とはしていないだろう。 これがホームズの冠を持たないアクションゲームならまだしも、シャーロック・ホームズを冠したのが問題。 アドベンチャー形式が基本と思われる、捜査して情報を得て解決する探偵形式の作品を、謎解きを入れたアクション物として理解したのがすべての失敗なのだと思われる。その反省が続編(後述)だろう。 シナリオが雑 ゲームや説明書ではわからないが、歩いている市民、ひいては英国民全員が敵の構成員。その名もパパイヤ団。考案者のネーミングセンスがゼロ。 なんとその設定は攻略本に書かれている。(*2) だからといって市民を片っ端からひっぱたいたところでどうでもいい世間話に終始されることもあり完全に死に設定。 伯爵令嬢誘拐事件のタイトルに反して、内容にほとんど関係ない。 オープニングで攫われたが最後、次に登場するのはエンディング。依頼人であるアップル伯爵(*3)の事も説明書のストーリーに任せきり。とはいえレトロゲームは説明書に容量の節約を担わせる事も多く、この部分はまだ理解できる。(*4) しかし結果的にはゲーム開始直後、何が起きているかもわからず、何をしていいのかもわからない。せめて令嬢を探すぐらいの初動はゲーム内で描いてほしい。 推理要素はない。 集めたキーワードで謎解きするギミックはあるのだが、それは単なる謎解きであって犯人や手口の推理部分ではない。 イギリス全土が犯罪組織の構成員で埋め尽くされている言い訳か警察に協力を求める素振りも見せない。 ゲーム内の情報がヒントにならない。 情報を入手するための虫眼鏡の入手方法がノーヒント。 情報がヒントと認識しづらい。 日常会話の中にしれっとヒントとなるワードが入っているのが悪質。「音楽は心を和ます」というワードから下水道の何処かに隠されているヴァイオリンを探す、「街灯の下は居心地がいい」という言葉から街灯の前でしゃがんでエリアを切り替えるといった、ヒントとするにはあまりにも下手なのが目につく。 「シャーロックホームズッテ オモシロイゲーム ナンダッテ」等のネタならヒントですらないと弾けるが、それはそれで存在が邪魔。 特殊なメッセージの存在が意味が不明 7人の幹部の撃破で手に入る7の合言葉と、横スクロールマップで得られる16のメッセージだが、これ自体は読んでも仕方のないものである。7人の幹部相手に手に入る合言葉は幹部のいた街の支部でヒントと交換出来る。このヒントの中で16のメッセージを使うものがあり、それを最後のエリアで使うのだが、この答えが正しいという自信が持てないものが出てくる。 説明書に誤りが含まれる。同社の次の作品、エルナークの財宝ではデモ画面に誤りがありプレイヤーを困らせたが、こちらは説明書の仕様がゲームの仕様と違えている。 説明書で「使用しない」とされている2Pコントローラーが攻略に必須。 ラスボス戦手前のエリアで、2Pコントローラー側でコマンドを入力しないと通過出来ない部屋がある。重要な要素で間違いを犯さないでほしい。 説明書に書かれている2P側のコントローラーのコンテニューの事が、「使用しない」と記された3ページ後ろに書かれている。気づかなかったのだろうか。(*5) パスワードの入手方法は説明書に載っておらず裏技扱いになっている。ただ、説明書の他に「取扱説明追加文」という紙が同封されていて、そこに書かれていた(画像)。 コンテニューやパスワード以外で使わないなら百歩譲るとしても、ゲーム上で必ず用いるのだから明確に誤りである。 アクションゲームとして高難易度 被ダメの無敵時間無し。複数の敵に重なられたらあっという間に死ぬ。 銃弾はしゃがんでも躱せない。梯子がない場合ジャンプキックの頂点でようやく躱せる。 ナイフを繰り出すと処理落ちする。これは敵側も同じでタイミングが狂う上無敵時間がないため連打を浴びる事も。 公園や民家の中にも穴が空いている、落ちれば即死……かと思えば道が続いていることもありヒントとして不適格。 仕様のおかしいショップ 携行回復薬の薬瓶は所持数1個制限。しかしその状態でも薬屋で購入が可能。 購入すると「既に持っている薬を捨ててくれないか?」と聞かれるが、「いいえ」を選んでも購入キャンセルではなく代金を取られた上に新しい方の薬が処分される。重複購入を止めるように組めばいいのに出来なかったのは技術力不足か。 何も持っていない状態で弾を買うと銃が撃てる。 明確な不具合で、銃を持っていないと弾が買えないというヒントがもらえるにもかかわらず実際は弾を買うと銃が撃てる。民家に隠されているピストルを入手するのが正しいフラグ。 利用価値のない情報屋 聞けることといえば「鍵が無いと行けない場所がある」「よろず屋には便利なものが売っている」といったゲームとしての基礎。ふざけるなはたまた「この手帳スゲーだろ!ニューカッスルで買ったんだ!」といった情報屋の情報。いい加減にしろ 既に聞いたことのある情報やパパイヤ団の事を載せるだけでメモとしての役割も果たせただろうが、そうすると今度は自分の手帳とバッティングするため存在する意味がない。 評価点 褒められた部分は全くないといいたいが、あえて上げるなら以下の三点。 比較的原作のホームズに忠実。 派生作品のホームズは頭脳担当が専らだが、こちらは格闘技に精通しており、犯人逮捕において肉弾戦を行う描写が多く結果生命を危険に晒すことが多い原作スタイル。 だからといって銃を乱射する国民を片っ端から蹴飛ばすのは違うだろう。 BGMに関しては、メロディとベースの2音しか使っていないが、1ループがそこそこあるメロディ直球勝負の曲が多い。おどろおどろしいイメージの下水道の曲や、敵さえ襲ってこなければゆったりできる癒し系イメージの公園の曲など、場面にあったBGMが用意されている。それらを迷宮入りのゲームの中で延々とエンドレスに聞かされるためか、『ミシシッピー殺人事件』同様、耳と記憶に残る印象的なものである。 ゲームが詰みになる不具合はない 金がなくなれば民間人を殴ればよい。ヒントが取れないバグもない。アクションが出来れば詰まることはない。肝心のボスの城のギミックも、説明書が嘘をついているだけでコマンド入力での突破は可能。 これを評価点として付け加えないと評価点が限りなく少ないのがこのゲームである。仕様通りのストロングスタイルと言えよう。 総評 まずホームズという題材を謎解きアクションと認識し、ゲームとして成立すると考えてしまったのが失敗の根底といえる。 推理する要素はなく治安があまりに終わっている世界で、住民を殴りながらヒントという名のキーワードを手に入れるだけのアクションゲームと成り果てた結果がこれだ。 あまつさえホームズで無かったとしてもヒントならざるヒントや難易度があまりに高いアクションを要求されることで、ゲーム単体でも非常に遊びづらい代物が完成してしまったことがうかがえる。 その後の展開 説明書の最後に「第2弾(PART2)企画中」と記されていたが、同じくホームズ物の『霧のロンドン殺人事件』『Mからの挑戦状』が後に発売されているため、これは嘘ではなかったようだ。ゲームとして低レベルな今作とは一線を画した推理物アドベンチャーであり、こちらは比較的まともな内容であった。今作もそのテイストならどれだけ良かったか 本作は「ホームズの宿敵である「M」失脚後の英国裏社会を支配しようとするパパイヤ団」との戦いだったが、続編2作の黒幕はいずれも「M」であり、時系列的には本作より過去の事。今回の黒幕はやられ際に「SEE YOU AGAIN NEXT GAME」と言うが、結果的に存在が抹消されることとなる。